「児玉プライド」を掲げ地域とともに歩む学び舎として、来春から県立児玉高校が開校する。
東京ドーム2.3個分に相当する10万8314平方㍍の県立児玉白楊高校(本庄市)の敷地に、同校と県立児玉高校(同市)が統合し、普通科、農業科、工業科を設置して誕生する新校。創立123年の児玉白楊は農業・工業学科、創立100年の児玉高校は普通科・同科体育コースを設置し、地域の発展を担う人材を輩出してきたが、新校では両校の特色を集結させる構えだ。
生物資源・環境デザイン科では、植物の栽培や動物の飼育管理、造園などの農業に関して、機械・電子機械科では、最新鋭のマシニングセンタやロボット、機械・電気・情報技術などの工業に関しての学習内容で構成する。さらに、「両校の良いところを組み合わせ、特色を出していきたい」と県立児玉白楊高校・黒田勇輝校長。普通科の生徒は、2年次に、農業・工業に関するものづくりの知識や技能の習得を目指す「地域創造系」、スポーツの実技と健康や栄養に関する知識の習得を目指す「スポーツ健康科学系」のどちらかを選択する。
全学科の共通の学習テーマは、「地域の課題解決」。「勉強してきたことで『私が取り組んできたことがためになった』という主体的な学びが実践できる学校にしていきたい」と黒田校長。校内での学んできたことを元に3年次には、地域課題の解決に取り組む。「なすことによって学ぶ」学校へ―。児玉新校の動向に注目だ。
=埼玉新聞7月5日付け「高校入試対策特集」9面掲載=
【専門学科の学び】完
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