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【続報・令和4年度入試】 第2回進路希望状況調査(専門学科・総合学科)

2022年1月14日配信

農業・工業・商業など、やや上昇
理数は大宮、川口市立、所沢北など高倍率

 

昨日は第2回進路希望状況調査結果のうち、普通科の動向をお知らせしました。
本日は、専門学科及び総合学科についてお伝えします。

◆専門学科は上がり、総合学科は下がる

 全日制専門学科全体の倍率は0.93倍で、前年同期の0.91倍をやや上回りました。一方、総合学科全体の倍率は0.92倍で、前年同期の0.96倍を下回りました。
 ●全日制倍率     1.12倍(前年同期1.12倍)
 ●全日制専門学科倍率 0.93倍(前年同期0.91倍)
 ●全日制総合学科倍率 0.92倍(前年同期0.96倍)

※学校、学科ごとの希望者数、倍率など詳細は埼玉県教育委員会ホームページ

 
以下、専門学科について系統別に見て行きます。

 

◆農業に関する学科 ※カッコ内は前年同期倍率(以下同じ)

 農業に関する学科は6校18学科あります。全体倍率は0.93倍で、前年同期の0.91倍を上回りました。

01 杉戸農業・生物生産技術 1.60(1.65)
02 熊谷農業・生活技術 1.28(1.25)
03 熊谷農業・食品科学 1.20(0.80)
03 鳩ヶ谷・園芸デザイン1.20(1.00)
05 杉戸農業・園芸   1.18 (0.80 )

上記のほか、熊谷農業・生物生産工学、杉戸農業・食品流通、秩父農工科学・農業の3校3学科が1.00倍を超えています。前年同期は1.00倍を超えたのは4校5学科でしたが、今回調査では4校8学科とやや増えており、その結果、全体倍率もやや上昇しました。

 

◆工業に関する学科

 工業に関する学科は14校49学科あります。全体倍率は0.93倍で、前年同期の0.90倍を上回りました。

01 川越工業・建築   1.73(1.38)
02 越谷総合技術・情報技術1.65(1.75)
03 川越工業・デザイン 1.63(1.80)
04 熊谷工業・情報技術 1.50(1.33)
05 川越工業・機械   1.43(1.27)
06 川越工業・電気   1.33(1.33)
06 進修館・情報メディア1.33(1.10)
08 三郷工業技術・機械 1.31(1.03)
09 三郷工業技術・情報技術1.28(0.68)
09 三郷工業技術・情報電子1.28(0.70)

 11校19学科で1.00倍を超えていますが、0.5~0.6倍の学科も多く、全体としては定員割れ状態となっています。
川越工業は化学科を除く4学科で1.00倍を超えており、工業高校では一番の人気校となっています。
 情報技術科は6校にありますが、いずれも1.00倍を超えています。

◆商業に関する学科

 商業に関する学科は17校29学科(系含む)あります。全体倍率は0.85倍で、前年同期の0.80倍を上回りました。

01 市立川越・国際経済 1.46(1.51)
01 市立川越・情報処理 1.46(1.11)
03 深谷商業・情報処理 1.23(1.06)
04 鳩ヶ谷・情報処理  1.15(0.75)
05 深谷商業・商業   1.11(1.06)
06 浦和商業・情報処理 1.00(1.41)
06 狭山経済・流通経済 1.00(0.82)
06 深谷商業・会計   1.00(0.75)

 5校8学科で1.00倍を超えていますが、0.3~0.4倍の学科もあり、全体としては定員割れ状態となっています。
深谷商業は3学科すべてで1.00倍を超えています。
 普通科人気校でもある市立川越は、商業に関する学科でも最高倍率となっています。
 情報処理科は10校にありますが、うち4校が1.00倍を超え、3校が0.90倍を超えています。

◆家庭に関する学科

 家庭に関する学科は4校8学科あります。全体倍率は0.94倍で、前年同期の1.03倍を下回りました。

01 新座総合技術・食物調理1.28(1.23)
02 越谷総合技術・食物調理1.10(1.65)
03 新座総合技術・服飾デザイン1.03(1.05)

2校3学科で1.00倍を超えています。0.90倍以上も3学科あり、それほど大きな落ち込みではありません。

◆外国語に関する学科

 外国語に関する学科は7校7学科あります。全体倍率は1.06倍で、前年同期の1.02倍を上回りました。

01 和光国際・外国語 1.76(1.08)
02 坂戸・外国語   1.03(0.60)
03 春日部女子・外国語1.00(1.28)

 不動岡・外国語が今年度から募集を停止したため1校1学科減りました。
 1.00倍を超えたのは上記3校で、越谷南、草加南、南稜、蕨は1.00倍に達していません。
 唯一2クラス(80人)募集である和光国際が大きく志願者を増やしたため、全体倍率に上昇がみられました。

◆理数に関する学科

理数に関する学科は7校7学科あります。全体倍率は1.54倍で、前年同期の1.50倍を上回りました。

01 大宮・理数    2.28(2.18)
02 川口市立・理数  1.75(1.83)
03 所沢北・理数   1.73(1.33)
04 越谷北・理数   1.63(1.28)
05 大宮北・理数   1.20(1.80)
06 松山・理数    1.18(1.15)
07 熊谷西・理数   1.03(0.93)

 7校7学科すべてが1.00倍を上回りました。
 所沢北、越谷北の倍率が大きく上がっています。
 一方、大宮北は、学校選択問題採用の影響もあってか、大きく下げています。

◆その他の専門学科

 看護に関する学科は常盤のみです。倍率は1.36倍で、前年同期の1.29倍を上回りました。

 美術に関する学科は3校3学科あります。倍率は1.23倍で、前年同期の1.25倍をやや下回っています。大宮光陵、越生、芸術総合は共に1.00倍を超えています。

 音楽に関する学科は3校3学科あります。倍率は0.53倍で、前年同期の0.58倍をやや下回っています。大宮光陵、芸術総合、松伏は共に志願者21人、倍率0.53倍です。

 書道に関する学科は大宮光陵のみです。倍率は0.55倍で、前年同期の0.68倍を下回っています。

 体育に関する学科は2校2学科あります。倍率は1.01倍で、前年同期の0.96倍を上回っています。大宮東・体育は1.10倍ですが、ふじみ野・スポーツサイエンスは0.91倍にとどまっています。

 福祉に関する学科は誠和福祉のみです。倍率は0.50倍で、前年同期の0.76倍を下回っています。

 人文に関する学科は春日部東のみです。倍率は0.38倍で、前年同期と同じです。

 国際文化に関する学科は岩槻のみです。倍率は0.63倍で、前年同期の0.65倍をやや下回っています。

 映像芸術に関する学科は芸術総合のみです。倍率は1.50倍で、前年同期の1.20倍を上回っています。

 舞台芸術に関する学科は芸術総合のみです。倍率は0.83倍で、前年同期と同じです。

 生物・環境に関する系は、「いずみ」のみです。倍率は1.04倍で前年同期の1.02倍をやや上回っています。生物系が1.17倍、環境系が0.92倍です。

◆総合学科

 総合学科は9校9学科あります。全体倍率は0.92倍で、前年同期の0.96倍を下回りました。

01 川越総合・総合 1.38(1.59)
02 久喜北陽・総合 1.03(0.95)
03 寄居城北・総合 1.00(1.00)

 1.00倍を超えているのは上記3校のみです。
 総合学科は各校の募集定員に大きな差があります。もっとも規模が大きいのは320人定員の久喜北陽です。次いで280人の滑川総合、240人の川越総合、200人の幸手桜、進修館、寄居城北、120人の小鹿野、吉川美南と続き、もっとも小さいのは80人の誠和福祉です。  
 久喜北陽は、同市内の久喜(普通科・女子・280人定員)が1.00倍なのに対し、それより多い定員で1.03倍を維持しています。また、川越総合も、市立川越や川越南など人気校の多い川越市内で確実に倍率を維持しています。
 以上、本日は専門学科、総合学科の動向についてお伝えしました。

(教育ジャーナリスト 梅野弘之)

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

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