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【速報・令和4年度入試】 第2回進路希望状況調査、結果発表される

2022年1月13日配信

普通科倍率トップは市立浦和の2.80倍 大宮・理数は2.28倍

 

 令和4年1月13日、埼玉県教育委員会は第2回進路希望状況調査の結果を発表しました。

 この調査は令和3年12月15日現在で行われたものです。

 第1回調査(10月1日現在)に比べ、実際の出願等に近い結果が出るため、今後の受験生の学校選び(志願先決定)に影響を与えそうです。

 

 

◆全体の調査結果

 この調査は、埼玉県内の国立、公立、私立の中学校、合わせて487校に在籍している令和4年3月卒業予定者を対象に行われました。

 卒業予定者数は、前年同期より1626人増加し、6万3368人でした。

 全日制高校への進学希望者の割合は 90.6%で、前年同期より 0.6 ポイント低下しました。

 受験生の関心が高い倍率については、次のとおりとなっています。

全日制倍率     1.12倍(前年同期1.12倍)
全日制普通科倍率  1.19倍(前年同期1.19倍)
全日制専門学科倍率 0.93倍(前年同期0.91倍)
全日制総合学科倍率 0.92倍(前年同期0.96倍)

 以上のように、専門学科がやや上がり、総合学科がやや下がった結果、全体としては前年同期と変わらない倍率となっています。

 

 

※学校、学科ごとの希望者数、倍率など詳細は埼玉県教育委員会ホームページ

 

 以下、普通科の倍率上位校について見て行きます。

 なお、専門学科については【続報】の形で追って記事掲載します。

 

 

◆普通科倍率上位校(1位~10位) ※カッコ内は前年同期倍率

01 市立浦和   2.80(2.29)

02 川口市立(普)2.53(2.42)

03 市立川越   2.50(2.90)

04 浦和西    1.91(1.78)

05 浦和南    1.80(1.32)

06 越谷南    1.79(1.69)

07 川越南    1.76(1.99)

08 南稜     1.73(1.71)

09 鳩ヶ谷    1.72(1.59)

10 大宮     1.71(1.76)

 上位3校の顔ぶれは前年同期と同じです。前年同期は市立川越、川口市立(普)、市立浦和の順でした。これら3校は前年同期も2倍を超えていました。実際の出願では2倍を切ると予想されますが、高倍率は維持されるでしょう。

 浦和西、越谷南、川越南、南稜、大宮の5校は前年同期も上位10校に入っていました。

 前年同期と比べ、大きく順位を上げているのは浦和南です(24位→5位)。

 鳩ヶ谷はやや順位を上げました(14位→9位)。

 前年同期の上位10校のうち、越ヶ谷(7位→12位)と大宮北(9位→18位)は順位を下げました。越ヶ谷は定員増、大宮北は学校選択問題採用校への移行が影響していると考えられます。

 

 

◆普通科倍率上位校(11位~20位)

11 所沢北    1.64(1.59)

12 越ヶ谷    1.61(1.72)

12 和光国際   1.61(1.29)

14 越谷北    1.58(1.46)

15 蕨      1.53(1.63)

16 川越     1.46(1.40)

17 所沢     1.44(1.23)

18 大宮北    1.43(1.70)

19 浦和一女   1.38(1.41)

20 浦和     1.37(1.30)

 所沢北、越谷北、蕨、川越、浦和一女の5校は、前年同期も上位20校までに入っていました。

 所沢(34位→17位)と和光国際(28位→12位)は前年同期と比べ、大きく順位を上げました。

 浦和(26位→20位)もやや順位を上げました。

 

 

◆普通科倍率上位校(21位~30位)

21 与野    1.36(1.20)

21 入間向陽  1.36(1.30)

21 上尾    1.36(1.68)

24 川越女子  1.34(1.35)

24 ふじみ野  1.34(0.97)

24 川口市立(スポ科)1.34(1.44)

27 深谷第一  1.33(1.18)

28 豊岡    1.32(1.23)

28 熊谷西   1.32(1.55)

30 川口    1.30(1.22)

 入間向陽(27位→21位)と川越女子(23位→24位)は、前年同期の順位とほぼ同じです。

 ふじみ野(71位→24位)は大きく順位を上げました。また、与野(40位→21位)と深谷第一(45位→27位)も順位を上げています。

 一方、上尾(11位→21位)、川口市立・スポーツ科学(17位→24位)、熊谷西(15位→28位)はやや順位を下げました。

 以上。30位までが今回調査で1.30倍を超えた学校です。

 

 

◆その他注目校(学校選択問題採用校)の倍率

 学校選択問題採用校22校のうち17校は、今回調査で上位30校(1.30倍以上)に含まれています。

 残り5校の順位、倍率は次のとおりです。

37 不動岡   1.20(1.36)

39 熊谷女子  1.07(0.99)

57 春日部   1.05(0.99)

61 川口北   1.04(0.89)

66 熊谷    1.00(0.93)

 普通科の全県倍率(1.19倍)を超えているのは不動岡のみです。

他の4校は前年同期の定員割れ状態は脱しているものの引き続き低倍率です。実際の出願ではこれよりも上昇すると予想されますが、県外生の出願が見込まれる春日部を除き、普通科全県倍率を超えるのは難しそうです。

 

次回は専門学科、総合学科についてお伝えします。

(教育ジャーナリスト 梅野弘之)

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

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