所沢駅ナカ 観客魅了
音楽と笑顔あふれる所沢をテーマに、県立芸術総合高校は2日、所沢駅南改札前で「エキナカコンサート」を開催した。同校は昨年にも同駅でコンサートを行った経験がある。
午前と午後の2回にわたって開催されたコンサートでは、同校有志の木管二重奏やピアノ・パーカッションデュオが、久石譲作曲「summer」やDAOKO×米津玄師の「打ち上げ花火」など、夏に合わせた曲を披露。酒井格作曲「たなばた」など節句にちなんだ曲も演奏し、メドレーを含む全20曲超で、訪れた観客や駅利用客を魅了した。
1歳半の子どもを連れて鑑賞した所沢市の女性(41)は「演奏を聴くために駅に来た。一般的なコンサートでは、未就学児参加不可の場所が多いため、このような機会は貴重。子どもが飽きないか不安だったが、親しみやすい曲が多く安心した」と話し、リズムに乗ってジャンプする子どもの手を取っていた。
演奏後、同校3年生の川坂織裟さんは「コンサートに参加するのは去年に続いて2回目。コロナ禍で演奏の機会が減っているから、今日は楽しかった」と満足した様子。音大受験に向けて勉強中だという。
「音楽は切っても切り離せない」と語るのは同校3年生の川口璃音人さん。「人が来るか心配だったが、手拍子などで温かく迎えてくれてよかった」と笑顔を見せた。
会場となった所沢駅では、6月30日より七夕イベントが開催中。鉄道敷地内に自生する竹を利用し、廃棄予定の切符や定期券で装飾したササ飾りを設置し、利用客は自由に短冊をかけることが可能。同駅駅員の林雄代さん(24)は「コンサートや七夕イベントを通して利用客の方に喜んでいただければ」と話し、同様の機会はを今後も設ける予定とした。ササ飾り設置は7日まで。
=埼玉新聞2022年7月6日付け11面掲載=
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