全日本初優勝を報告
全日本ボクシング選手権の最終日が11月28日、東京都の墨田区総合体育館で開かれ、川口市出身で駒沢大学4年の若谷(わかや)豪選手(21)が、ライトヘビー級で初優勝した。若谷選手は2日、加須市花崎の母校・花咲徳栄高校を訪れ、恩師の木庭浩介ボクシング部監督(61)に喜びを報告した。
若谷選手は、花咲徳栄高校では主将を務めた。サウスポーの選手で、全国高校選抜ボクシング大会のミドル級(当時)で2位。インターハイで同階級3位の実績がある。駒沢大学でも主将を務め、関東大学リーグ1部で今夏、初優勝に大きく貢献している。
若谷選手は身長180㌢、体重81㌔。全日本選手権ではフットワークを生かし、得意のジャブとストレートを繰り出した。拓殖大学2年の天井沢一志選手との決勝は、3ラウンド、5―0の判定勝ち。関東大学リーグ1部初優勝の自信を最高の舞台でも発揮した。
若谷選手は「花咲徳栄高校ボクシング部の部訓になっている『恐れず、驕(おご)らず、侮(あなど)らず』を試合の前にいつも思い出して気を引き締めた。駒沢大学が強いということを全日本選手権でも証明できたし、母校にもいい報告ができた」と笑顔をのぞかせた。
木庭監督は「全日本選手権はみんなが狙っている一番大きな大会。優勝するのはかなり難しい。優勝したその日に『優勝しました』と連絡をもらって、うれしかった。人間力もしっかりしている」と話し、教え子が全日本選手権を制したことを一緒になって喜んでいた。
=埼玉新聞2021年12月6日付け11面掲載=
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