埼玉新聞社 高校受験ナビ

ボランティアが学習支援ー狭山ヶ丘高校

宿題一気に片付けよう

 所沢市を中心に子どもの学習支援などを行うボランティア団体「生活福祉ファクトリー」は、小中学生を対象に「夏休みの宿題やっつけよう大作戦」と題した取り組みを市内の三ケ島公民館で3日間実施した。初日は午前、午後の部合わせて小中学生16人が参加し、ボランティアのアドバイスを受けながらそれぞれの宿題に取り組んだ。同団体副理事長の新藤孝太郎さん(22)は「子どもたちが少しでも安心できる、家庭や学校以外の第三の居場所になれば」と期待している。

 

ボランティアの高校生から宿題のアドバイスを受ける参加者ら=所沢市の三ケ島公民館

 

 取り組みは新藤さんが中心となり、2018年から所沢市社会福祉協議会と共同で実施。夏休みや春休みなどの長期休暇中は、保護者が仕事のため子どもが家に1人になってしまう場合が多いという。
 子どもたちは宿題で分からない問題をボランティアに質問したり、その日の目標を終えるとカードゲームで遊んだりして、ボランティアとの交流を楽しむ。新藤さんは「一人っ子なのでゲームをやったことない子どもがいたり、何回も来てくれる子どもたちと『また来たの』と話したり、いい交流ができている」と語る。
 初日は団体のメンバーのほかに、市内の高校生3人もボランティアとして参加した。狭山ヶ丘高校2年生の内山晴翔さんは「福祉の仕事に興味があった」と参加のきっかけを語り、「いつも教わる立場なので難しかったけれど、自分なりにどうすれば分かりやすいか考えた。また参加したい」と話した。内山さんら高校生から数学を教えてもらった中学1年の男子生徒は「教え方が上手だった。家でもう一度復習する」と意欲的だった。
 

 

=埼玉新聞2022年8月9日付け11面掲載=

 

サイト内の

狭山ヶ丘高校の基本情報は→こちら

カテゴリー

よく読まれている記事

最新の記事

TOP