ラグビーの第25回全国高校選抜大会は22日、熊谷ラグビー場で32校が参加して、5年ぶりの開会式を実施して開幕する。試合は23日から繰り広げられ、全試合有観客で、準々決勝から有料となる。埼玉からは県高校新人大会を初制覇した昌平が、開催県枠で6大会ぶり2度目の出場。23日の1回戦で3大会連続15度目出場の尾道(広島)と対戦する(9時30分開始・熊谷スポーツ文化公園西グラウンド)。
6大会ぶり2度目出場の昌平の選手たち
常連へ挑戦 連係が鍵
圧倒的なフィジカルで県高校新人大会を制した昌平の初戦の相手は尾道に決まった。スピード感あるアタックに加え、重いタックルが武器の尾道は、攻守ともにパンチ力があるチーム。全国大会常連校を相手に昌平のラグビーがどこまで通用するか、がっぷり四つに組みたい一戦だ。
昌平はFWとバックスが連係した組織的なラグビーを展開し、どれだけ多くの得点機会を築けるかが鍵を握る。
FW陣は攻守で体を張り続け、ひたむきにチャンスを拡大したい。陣地を押し上げるには、高校生離れした体の強さを持つナンバー8伊藤や、縦に強いロック香曽我部の躍動が欠かせない。馬場、小山田の両プロップとフッカー塙の前3人の献身的な守備にも期待がかかる。
FWとバックスをつなぐ役割を担うハーフ団は、主将のSH白鳥とパスとランが光るSO小林が務める。味方の特徴を引き出すパスでボールを縦、横に動かし続けて、得点につなげたい。
バックス陣は相手の隙を突き、得点源となれるか。県高校新人大会の準々決勝以降3試合で計10トライを挙げたCTB山口は突破力が光る。1年ながら同3試合で3トライ、GK14本で計43得点のFB宮本はアシスト能力にもたけキーマンとなりそうだ。
船戸監督は「前後半の入りで流れを持ってきて、やってきたことをどれだけできるか。一戦一戦チャレンジして暴れたい」と開幕に向けて闘志を燃やした。
=埼玉新聞2024年3月21日付け7面掲載=
サイト内の
昌平高校の基本情報は→こちら
カテゴリー
よく読まれている記事