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世界盆栽大会の協力要請 友好連盟会長さいたま市長を表敬

 世界盆栽友好連盟の金世元(キム・セウォン)会長(72)が韓国から来日し、さいたま市を8日に表敬訪問した。清水勇人市長と対談した金会長は、2026年に開催する「第10回世界盆栽大会inマレーシア・クアラルンプール」への協力、助言を要請した。同大会大使(アンバサダー)を務める早大本庄高校1年の清水ちえりさん(16)=群馬県高崎市=が同席した。

 

清水勇人市長(右)を表敬訪問した世界盆栽友好連盟の金世元会長と清水ちえりさん=8日、さいたま市役所

 

 世界盆栽の第1回大会は1989年に旧大宮市で、第8回大会は2017年にさいたま市で開催されている。金会長は「さいたま市のノウハウ、意見を教えてもらいたい。ノウハウをもらったら、必ず招待します」と語った。清水市長は第8回大会で地元の小学生が育てた盆栽を展示したことや25年に大宮盆栽村(北区盆栽町)が開村100周年を迎えることを説明し、「私たちが実施したことが参考になれば、喜んで協力、アドバイスをしたい」と応じた。
 金会長は表敬前に、大宮盆栽美術館や大宮盆栽村を訪問。市が実施している新生児に贈呈するミニ盆栽事業に触れ、「素晴らしい政策です。連盟のホームページに掲載したい」と評価していた。
 日本盆栽協会主催の「国風盆栽展」が26年2月、第100回を迎える。金会長は100回記念として、盆栽に関する道具、鉢、本、写真などを入れるタイムカプセルプロジェクトも提案した。26年8月に開催される世界盆栽で、多くの資料を集めたいとし、「世界的に盆栽の新しいブームになると思う」と話した。
 金会長は9日、東京都美術館で開催中の「第98回国風盆栽展」を訪れて鑑賞。日本盆栽協会の青蔭文雄理事長(73)と面会し、タイムカプセルの企画を提案した。
 清水さんは昨年8月、金会長から直接要請を受けて、第10回世界盆栽の大使に就任した。「盆栽博士ちゃん」としてテレビでも活躍し、中学3年の時、「盆栽を通じて国と国をつなぐ架け橋のような存在になれれば」と話していた清水さん。金会長から「日本で一番力になる」と言われ、市長との対談に同席するなど役割を早速果たした。清水さんは「大使になったことをきっかけに、世界にも目を向けて、盆栽の魅力を多くの世代に伝えていきたい」と話していた。

 

=埼玉新聞2024年2月16日付け10面掲載=

 

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