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人工芝グラウンド完成を記念して交流会を開催-さいたま市立浦和高校

 浦和4校サッカー部が新グランドで交流試合 

 さいたま市立浦和高校同市立浦和南高校県立浦和高校県立浦和西高校の浦和4校サッカー部OB交流会が3日、開催された。今年は21回目で、市浦和高に人工芝のグラウンドが完成したのを記念して開かれ、雲一つない秋空の下、200人以上の4校OBが試合などで交流した。

人工芝のグラウンドで、浦和4校OBの交流試合が行われた=3日午前、さいたま市浦和区の市立浦和高校

 

 市浦和高OBの榎本公一さん(56)は、高2のインターハイ、高3の全国高校選手権でいずれもベスト8に進出した。高校時代は雨が降ると、土のグラウンドに水たまりができて、練習前に整備をするのは重労働だったという。「苦しかったけど、懐かしい思い出」。後輩たちには「素晴らしいグラウンドで、全国出場に向けて頑張ってほしい。OB会としてもバックアップしていきたい」と話していた。
 市浦和高が1959年度に初めて全国高校選手権を制覇したときのキャプテン柴田和夫さん(79)は、当時のメンバーらと談笑しながら試合を見守った。決勝戦は右フルバックで出場し、ロングシュートを放って決勝点を挙げ、1―0で勝利した。関東大会、国体も制しており、「みんな自信を持って臨んでいた。思い切って蹴った決勝点は、しびれたね」と振り返った。
 浦和4校は選手権など全国制覇を計21回達成し、「埼玉を制するものは天下を制す」と言われた。しかし、浦和南高が76年度に選手権で優勝
して以来、4校の全国制覇は遠ざかっている。柴田さんは「残念。人工芝の素晴らしい環境が整った。浦和4校のどの学校でもいいので、全国優勝してほしい」と期待していた。
 新型コロナウイルスの感染防止を徹底して実施された。交流試合の50~59歳の部は市浦和高と浦和南高、35~49歳の部は浦和西高が優勝した。市教育委員会によると、市浦和高の人工芝グラウンドは今年5月に完成した。浦和南高には2016年度に整備されている。

 

=埼玉新聞2021年11月8日付け10面掲載=

 

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