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全国高校駅伝 26日号砲 入賞狙う男女の埼玉栄

 男子第72回、女子第33回全国高校駅伝は26日、京都市のたけびしスタジアム京都発着で行われる。男女とも都道府県代表の47校が出場する。

 男子(7区間、42・195㌔) 前半区間の走者が鍵

 

男子の埼玉栄は、安定感抜群の久保田が1区で流れを呼びたい

 

 連覇を狙う世羅(広島)洛南(京都)仙台育英(宮城)が軸。世羅は昨年の優勝メンバーが引っ張り、5000㍍を13分台で走る森下や塩出、全国高校総体5000㍍覇者のムワンギら実力者がそろう。

 近畿大会を2時間2分43秒の好記録で制した洛南は、5000㍍など3種目で高校記録を打ち立てた佐藤を擁する。仙台育英は2019年に優勝、昨年は2位にとどまった。吉居、ムテチ、堀の3本柱で雪辱を期す。学法石川(福島)佐久長聖(長野)西脇工(兵庫)倉敷(岡山)なども上位をうかがう。

 5年連続41度目の出場となる埼玉栄は、3年ぶりの入賞を狙う。昨年は1区で32位と出遅れたが、2区以降で順位を押し上げ13位でゴールした。鍵は前半区間を走る選手たちが握りそうだ。

 各校のエース級が集まる1区には安定感抜群の久保田を配置し万全を期す。2区は3㌔の下りとなり、鍵山がスピードを見せたい。昨年、都大路を走った3区本間、4区小山翔が経験値を生かし一桁順位をキープし終盤へつなげられるか。後半の松井、吉田蔵、森は上位へ食らい付く粘りを見せたい。

 

 女子(5区間、21・0975㌔) スタートが順位左右

 

女子の埼玉栄は、1区の田中が粘りの走りを見せられるか

 

 仙台育英と神村学園(鹿児島)が充実している。県予選で1時間7分12秒をマークした仙台育英は全国高校総体1500㍍2位、3000㍍3位の米沢、昨年1区2位の山中、杉森ら隙のない陣容。2年ぶりの頂点を狙う。

 2年連続で2位だった神村学園も県予選で1時間7分50秒と快走した。久保、カロラインを中心に18年以来の優勝を見据える。学法石川、大阪薫英女学院、立命館宇治(京都)須磨学園(兵庫)も力がある。世羅は昨年に続く男子との同時制覇を目指す。

 3年ぶり26度目の出場となる埼玉栄は、12年ぶりの入賞を目指す。11月以降、コースの下見は2回行っているが、メンバーに都大路経験者がいないだけに、スタートダッシュが順位を左右しそうだ。

 1区田中は持ち前の粘りで、終盤まで先頭が伺える位置に付けたい。2区の1年生丹野は積極的なレースで勢いを呼び、先輩たちに託せるか。3㌔区間の3、4区の中沢、椙山も力があり、順位を上げたい。最後の5区は3000㍍の自己ベストがチームトップの前田の好走も期待できる。

 

=埼玉新聞2021年12月24日付け6面掲載=

 

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