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八潮JC出前授業開催-八潮高校

働く楽しさを生徒に

企業の地域貢献や自身の経験を語る八島哲也さん=県立八潮高校

 

 八潮市鶴ケ曽根の県立八潮高校で、八潮青年会議所(JC)のメンバーらが「働くを学ぶ研究所」と題し出前授業を行った。高校生に地域への愛着を育んでもらおうと同JCが企画した取り組みで、地域の産業や企業の地域貢献、「働く」ことについて、メンバーらが実体験を交えながら熱弁した。
 まずはじめに、八潮市内の産業について生徒たちに知ってもらおうと、同市商工観光課の本田貴裕課長が授業を行った。市内では製造業が盛んで中小零細企業なども含めて事業所数が多く、特に金属製品を製造する事業所が多いことなどを紹介。続いて同JCの川田大輔理事長が青年会議所の活動について説明し、地域への思いなどを語った。
 さらにJCメンバーで、市内で特注照明などを手掛ける「ワイ・エス・エム」の八島哲也社長が「企業の地域貢献」をテーマに授業。八島さんはリーマンショック後の売り上げの落ち込みや20代で社長に就任した当時の苦悩や葛藤、そこから世界を舞台に新しい事業に挑戦したことなど自身の経験を語った。その上で、生徒たちに「人生を楽しむために仕事をしよう。人との出会いや挑戦することを大切にして」とメッセージを送った。
 授業を受けた2年生の福山大和さん(16)は「世界を舞台に仕事をしている企業など、八潮にはいろいろな方が毎日働いているんだと感じた。通学途中に工場をよく見かけるが、今日の話を聞いて少しイメージが変わった」。藤本光さん(17)は「お金を稼ぐためだけでなく、人生を楽しむために働くという言葉が印象に残った。大人になるのも苦しいことだけではないんだと思った」と話していた。
 今後は工場見学などを交えたフィールドワークの開催を予定し、県立八潮南高校でも授業を実施していくという。川田理事長は「働くということを自分たちの経験を含めて高校生に伝えていくことで、何かの気付きになったり、役立ててもらえればうれしい」と話していた。

 

=埼玉新聞2021年6月26日付け10面掲載=

 

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