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創立100周年式典 歴代校長ら祝うー深谷商業高校

渋沢精神受け継ぐ

 

 深谷市原郷の県立深谷商業高校(西木成男校長、生徒数815人)の創立100周年記念式典が20日、深谷市民文化会館大ホールで開かれた。在校生、教職員、歴代校長、地元の小島進市長、大野元裕知事らが参加。同校吹奏楽部の演奏や井上潤渋沢史料館館長の「渋沢栄一に学ぶ~世界に羽ばたけ深商生~」の記念講演など、さまざまな催しで母校の節目を祝った。  

 

創立100周年記念式典を「ジブリメドレー」で盛り上げる同校吹奏楽部=20日、深谷市民文化会館大ホール

 

 同校は大正10(1921)年創立。同市が生んだ近代日本経済の父・渋沢栄一(1840~1931年)が創立に関わっている。創立翌年には校舎「二層楼」(現・同校記念館)が完成。大正期を代表する建築で、国の登録有形文化財になっている。

 西木校長は「渋沢翁が揮毫(きごう)した至誠と士魂商才、そして(校歌にも歌われる)質素剛健は本校の校訓として受け継がれている。現在2万7千人を超える卒業生がいて、活躍している」とあいさつした。

 実行委員長で同窓会長の高橋福八さんは、あいさつの前に校歌を歌い、在校生たちと連帯意識を共有した。同校のシンボル・二層楼についての復元にまつわるエピソードを話し、「みんなの熱意が県に伝わり、立派に残すことができた」と語りかけた。

 式典は本来、昨年行われる予定だったが、コロナ禍で延期されていた。この日は千人を超える関係者が集い、コロナ対策をして実施した。

 生徒会長で3年生の富岡若葉さん(17)は「渋沢精神が息づく深商は勉強も部活も熱心。私は将来、国税専門官になりたいと思っている」と話す。同じく3年生の三原陸人さん(17)は「将来は渋沢さんのように起業したいと思っている。保育系の会社の起業を考えている」と話していた。

 

=埼玉新聞2021年11月21日付け11面掲載=

 

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