埼玉新聞社 高校受験ナビ

北京冬季パラリンピック県内出身選手を地元も応援

速報板に金二つ

正智深谷高校出身・村岡桃佳選手

 

市役所に設置された「メダル獲得速報ボード」に並んだ二つの手作り金メダル=6日午後、深谷市

 

 北京冬季パラリンピックのアルペンスキー女子座位で深谷市出身の村岡桃佳選手(25)=トヨタ自動車、正智深谷高出=が6日、スーパー大回転で2個目の金メダルを獲得した。地元の深谷市役所多目的ホールに設置した競技結果を知らせる「メダル獲得速報ボード」にも金色に輝く手作りメダルが二つ並んだ。
 市内で開催されたイベント「大河ドラマスペシャルリレートークin深谷」に出席した小島進市長も早速、村岡選手の2日連続の快挙を来場者約420人に報告した。「(村岡選手は)深谷市にとって宝物のような存在。日の丸を背負い、人生を懸けて世界で闘い続ける姿を全力で応援していきたい」と話すと、会場は大きな拍手に包まれた。
 村岡選手が卒業した正智深谷高校の1年生高木脩芭さん(16)は同じ高校の先輩と聞いて驚き、「自分も目標に向かって頑張ろうと改めて思いました。応援しています」と話した。
 毎回楽しみにしながら応援をしている女性(81)は「夏のパラリンピックにも出て努力して偉い。頑張り屋さんで期待してます。全ての種目で金を取ってほしい」、自分の子どもが村岡選手と同世代という50代の女性も「頑張っている姿から元気を頂いてます。病気やけがなく、深谷市に元気な笑顔を見せてもらいたい」とほほ笑んだ。

 

決勝進出に寄居湧く

滑川総合高校出身・市川貴仁選手

競技の待ち時間を利用して北京の会場の様子を報告する市川選手からの電話に、話が弾む同級生ら=6日午後、寄居町役場1階ロビー

 

 北京冬季パラリンピックのスノーボード代表で寄居町出身、滑川総合高出の市川貴仁選手(30)が6日、スノーボードクロスの予選を通過し、7日の決勝に進んだ。地元の寄居中学校の同級生や家族らは町役場1階ロビーでパソコンの画面を見ながら「行け行け」「頑張れ」と大声援を送った。
 市川選手は2回目の滑走を待っている間に妻の美貴さん(29)の携帯電話にビデオ電話を入れた。同級生らは「めちゃいい滑り」とたたえ、市川選手は「予選は緊張しないよ」と決勝に進める手応えを口にした。
 ビデオ電話のやりとりで、パフォーマンスをリクエストされた市川選手は、2回目の滑走のゴール後、親指と人さし指を使ってハートの形を見せてから、投げキッスを披露。その姿を見た同級生らは大喜びだった。
 ドキドキ、ワクワクしながら応援していた会社員の原田大貴さん(30)は「悔いのない滑りをしてもらって、金メダルを取って」、母親の静子さん(65)は「明日があるのでひと安心です」と笑顔を見せた。

 

=埼玉新聞2022年3月7日付け15面掲載=

 

【関連記事】

パラリンピック(陸上) 女子100㍍車いす 村岡(正智深谷高校出身)6位入賞

 

 

サイト内の

正智深谷高校の基本情報は→こちら

滑川総合高校の基本情報は→こちら

カテゴリー

よく読まれている記事

最新の記事

TOP