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商店街活性化に貢献ー秩父農工科学高校

「農工チャレンジショップ」が移転

高校生が古民家で運営 野菜や特産品など販売

 

秩父農工科学高の生徒が運営する秩父市チャレンジショップ「よりどころ」=11日午前、秩父市番場町の買継商通り

 

 県立秩父農工科学高校の生徒が野菜などを販売する店舗「農工チャレンジショップ」が、番場通り(秩父市番場)から同地内の買継商通りに移転した。店名を秩父市チャレンジショップ「よりどころ」と改め、11、12日は新鮮野菜や秩父銘仙の小物などを販売。今後は、市内イベント開催日に合わせて秩父地域の特産品などを販売していく。

 同ショップは、秩父神社の参道である番場通りに2016年開業。市街地活性化を目的に、市が商店街の空き店舗を借り上げ、店舗レイアウトや装飾、販売、接客など全般を同校の生徒に委託した。下町情緒あふれる「買継商通り」をさらに盛り上げようと、今回の店舗移転を決めた。

 買継商通りは、大正から昭和初期にかけて秩父織物の問屋が立ち並び、現在もレトロな建物が残る。同ショップの新店舗は、かつて機織り商の出張所として活用されていた古民家。木造2階建てで、古材ならではの風情と味わいが感じられる。

 11日に、秩父銘仙の羽織を着て店頭に立った同校3年の桜井洋介さん(17)は「自分たちが育てた野菜を販売するほか、伝統産業のPRにも力を入れ、商店街の活性化に貢献したい」と意気込む。この日は、トマト、ジャガイモ、ニンニクなどを販売するほか、銘仙コレクター木村和恵さんの着物展示も行われた。今後の営業日は同ショップの交流サイト(SNS)で案内する。問い合わせは、市産業支援課(電話0494・25・5208)へ。

 

=埼玉新聞2022年6月17日付け9面掲載=

 

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