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図書館に高校生推薦ポップ 貸し出し好調ー朝霞

朝霞市立図書館に新コーナー

若者の読書率アップに期待

 若者の図書館や読書離れが指摘される中、朝霞市立図書館に開設された高校生が選別し、キャッチコピーなどのポップ(広告紙)を付けた3冊の本の貸し出しが好調だ。昨年11月の新コーナー開設から約半年が経過したが、同図書館職員は「展示した本は常時、貸し出されている印象」と話し、ポップを提供している高校は「生徒らが好意的に楽しく書いている」としており、関係者は高校生らの読書率アップに期待を寄せている。

 

朝霞高校の図書委員が選んだ推薦本3冊のうち2冊は貸し出されている新コーナー「しいのき×けやきの森」の棚=1日、朝霞市立図書館

 

 新設したのは、高校生を対象にしたコーナー「しいのき×けやきの森」市内の県立高校2校(朝霞朝霞西)の生徒が陳列する本を選び、ポップを書く。両校が交互に2カ月にわたり、各3冊の推薦本とポップを提供し、館内で若者を対象にした「ティーンズコーナー」の一角に展示する。
 今年1~3月初旬の2カ月間は朝霞西高校で、『NO.6』(あさのあつこ)と『ぼくらの七日間戦争』(宗田理)の2冊。3月から5月中旬までは朝霞高校で、『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)と『レゾンデートルの祈り』(楪一志)、『死んだら永遠に休めます』(遠坂八重)の3冊。
 ポップには、安楽死をテーマにした『レゾンデートルー』は「誰もが抱える暗闇に寄り添い人生に希望の光を照らす命の物語」、『死んだら永遠に』は「自分にとって不都合だけど正しい世界と好都合だけど間違った世界、どちらを選びますか?」など食指を動かすコピーが並んでいる。
 スマートホンの普及などによる高校生らの不読率の高止まりが続く中、地元の学校との連携を図り、読書率の向上につなげていこうと、同図書館は2025年春、地元の県立高校2校の図書室に相談。司書らとの協議で高校生が推す本を展示、ポップも書いてもらうことを決めたという。
 朝霞高校は、昨年は各クラスで2人に委嘱している図書委員から希望者を募り、ポップを制作。今年は図書委員から委嘱したポップ係20人が対応している。同館司書の前田美香子さんは「生徒の中にはポップを見るため、家族と共に訪館した生徒もいます」と目を細める。
 同図書館の増田潔館長は「読書離れが続く中、新設コーナーに興味を持ってもらい、図書館に足を運んでもらうことが大切。今後も新コーナーの展示を続けていきたい」と手応えを感じている。

 

=埼玉新聞2026年5月15日付け9面掲載=

 

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