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国体予選少年 ラグビー 浦和48年ぶりに栄冠

城西大川越に31-12
(最終日、12日・熊谷スポーツ文化公園西グラウンド)

 決勝などを行い、浦和が決勝で城西大川越を31―12で下し、48年ぶりの栄冠に輝いた。
 浦和は、前半にフッカー沼沢の先制トライなど2トライ1ゴールでリードする。後半は19―12まで追い詰められたが、同22分にナンバー8佐藤のトライ(ゴール成功)を奪い、同24分にCTB阪野がトライを決めて突き放した。
 上位4校が、今秋の第102回全国高校埼玉大会のBシード(第5~8)を獲得した。

 

課題が見つかり秋へ大きな収穫

 後半勝負に懸けた城西大川越は、12―19まで追い詰めたものの、エリアマネジメントがうまくいかず、主導権を許した。
 マイボールキープを意識した前半は、相手の堅守とキックの質に苦戦。主将のSH堀越敬は「やってくることは分かっていたけど思った以上だった」と悔しさをにじませた。だが、秋の埼玉大会前に課題が見つかったのは大きな収穫。ナンバー8木村は「自分たちはパワーと体力が足りなかった。バックス、FWの連係も鍛えたい」とひと夏越えた姿に期待だ。

 

攻守に自信取り戻す

城西大川越―浦和 後半6分、CTB阪野(中央)が相手のタックルをかわしてトライを奪う

 

 浦和が、平成の時代で獲得できなかった国体県予選頂点の栄冠を48年ぶりに手にした。
 準決勝の慶応志木戦は、浦和の伝統であるFW陣のブレークダウンと堅守を発揮できず、19―19の抽選で勝利。山本監督は「FWに自信をつけさせることを徹底した」と原点に戻った。中3日で低く鋭いタックルとモールを一から見直し、決勝で力を示した。
 前半は敵陣内で攻撃の芽を摘んで無失点。後半は2トライ1ゴールを許し、19―12と流れが相手に傾きかけた。だが、引き戻したのは伝家の宝刀のモールだった。
 後半22分、左22㍍ライン付近のラインアウトからモールを形成。押し込むと最後はナンバー8佐藤のトライでダメ押しした。プロップ山崎は「大会の最後に浦高らしさが出てよかった」と自信をつかみ、CTB阪野は「きつかったけど力を出し切って楽しかった」と笑顔を輝かせた。

 

=埼玉新聞2022年6月14日付け6面掲載=

 

 

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