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地元小学校と連携して生き物調査ー早稲田大学本庄高等学院

 本庄市を流れる小山川で5月27日、地元の藤田小学校(高月陽子校長、全校児童数79人)の5~6年生29人が生き物調査を行った。国道17号に架かる一の橋から約500㍍下流のエリアで行われ、早稲田大学本庄高等学院の河川研究班の16人と、班長の半田亨同学院長(67)も参加。手網を川に入れると多様な生き物が捕れ、「小さな魚の目がきれい」と感動する子どもたち。参加者は活動を通じて、地域の身近な自然に触れた。

 

ガサと呼ぶ漁法で児童と高校生が一緒に活動した生き物調査=5月27日、本庄市の小山川

 

 活動は2006年に早大の大学院生が藤田小学校の児童らに声をかけて始まった。その後、同高等学院の生徒らが引き継ぎ、今年で20年になる。県魚類研究会代表の金沢光さん(72)が、県庁の魚類担当職員だった当初から指導。高校側は半田さんが学院長になる以前から担当している。
 この日はまず、高校生らが水質を簡易パックテストでチェック。水温は27度で水中の化学的酸素要求量(COD)など水質は良好だった。
 児童が網を川に入れると、エビやトンボのヤゴのほか、オイカワやハゼ類の稚魚たちなど多彩な生き物が捕れた。さまざまな色で躍る小さな魚。児童は真剣な表情で網の中をのぞき込んだ。
 6年の金井大地さん(11)は「いっぱい捕れた。メダカみたいな小さな魚やいろんな貝も」。5年の中村英太さん(11)は「見たことない魚も捕れた。小さい魚の目がかわいい」と満足そうな表情を見せた。
 生き物調査は同校5、6年生の恒例行事で、春の小山川、秋の元小山川と年に2回行われている。金井さんは「こういう活動で、小山川のことを日本中に宣伝したい。ぼくらの学校がある限り活動を続けてほしいと思う」と願った。
 活動には「川との触れ合いは私たちにとっても楽しみなイベント」と語る水谷力さん(66)ら地元の真下建設の社員6人も参加した。NPO「川・まち・人プロデュース」(真下敏明代表)のメンバーとして毎回、参加者のために移動式トイレをトラックに積んで運んで来る。
 裏方を務めたのは本庄早稲田国際リサーチパークの今井和也事務局長と、地域支援担当の坂本真夕美さん。ほかに本庄県土整備事務所、本庄市の担当者も見守った。
 子どもたちに付き添った藤田小学校の高月校長(59)は「20年間続く活動は私たちの宝物。普段、私たちは子どもたちに川に入るなと教えているけれど、子どもたちはこの活動で身近な地域の自然を肌で感じることができ、素晴らしい勉強になっている。地域の支援に感謝です」と話した。
 小山川は皆野町金沢の女岳から本庄市、美里町、深谷市で利根川に合流する36・4キロの一級河川。「皆野から利根川へ流れる川は小山川だけ。ほかはみんな荒川へ流れる。源流地帯ではヤマメもいる清流。大切な川だ」と金沢さんは活動を見守った。

 

=埼玉新聞2026年6月3日付け9面掲載=

 

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