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坂戸西高外国人留学生と初交流会

「互いを知る」が第一歩

 坂戸市内で学ぶ高校生と外国人留学生たちが、互いを知ることから始めようと、同市四日市場の県立坂戸西高校で、東亜国際外語学院(同市芦山町)との交流会が初めて開かれた。同学院に在籍する学生12人が同高を訪問。3年生の授業でコミュニケーションを図ったり、1年生の授業見学を行うなどした。

授業の終わりに記念撮影する高校生と留学生=坂戸市四日市場の県立坂戸西高校

 

 今回の交流会は昨年11月、同高の加藤一郎教諭(52)が同学院を視察したのを切っ掛けに実現した。県高校社会科教育研究会地理部会で部会長を務める同教諭は2019年から、教員研修の一環で県内の外国人に話を聞くなどの企画を催してきたという。「日本語を勉強する留学生が市内に大勢いるのに、彼らとの接点がなかった」と加藤教諭。同学院教務主任の安達冬子さん(45)の提案を受け、交流の場を設けることにした。同教諭は「まずは相手を知ることが大切」と強調する。
 「地理B」を選択する3年生の2クラスでは、加藤教諭と安達さんが学校を紹介した後、学生らが互いの生活や文化などを発表。午前の授業には、同学院の学生3人、同高の生徒3人が登壇した。
 川越市にキャンパスがある東京国際大学を卒業後、同学院に進んだタイからの留学生シラチャクル・チャニダパさん(22)は「大学時代は英語で授業を行う学部だったので、留学生が多かった。タイの文化を日本の高校生に伝えられて良かったし、たくさんの日本人と知り合いたい」と希望する。卒業後は就職して消防士になる同高の角館悠太さん(18)は、「現場では外国の人とやり取りすることもある。仕事に生かせる貴重な経験になった」と話す。
 同学院には約10カ国の学生が在籍。県内の日本語学校で最も多い350人ほどが学んでいるという。安達さんは「坂戸西高校とは今後もこうした機会をつくりたい。留学生が地域の人たちと積極的に交流できれば」と掲げた。

 

=埼玉新聞2023年1月28日付け11面掲載=

 

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