大宮盆栽を世界に発信
初夏恒例の「大盆栽まつり」が3日、さいたま市北区盆栽町を中心に開かれ、「盆栽博士ちゃん」として知られる早大本庄高2年の清水ちえりさん(16)がトークイベントに参加。2025年に開村100周年を迎える大宮盆栽村と26年8月に開催される「第10回世界盆栽大会inマレーシア・クアラルンプール」をPRした。清水さんは26年世界盆栽のアンバサダー(大使)を務めており、「大宮盆栽の魅力を世界に広めていきたい」と意気込みを語った。
清水ちえりさんがトークイベントに参加し、大宮盆栽村開村100周年、2026年世界盆栽大会をPRした=3日、さいたま市北区盆栽町の盆栽四季の家
大宮盆栽村は、1923年の関東大震災で被災した盆栽業者が25年に東京から移り住み開村した。清水さんはトークイベントで、盆栽村の成り立ち、現存する6盆栽園の特長を説明。さいたま市が取り組んでいる開村100周年に向けた事業を紹介した。
清水さんは小学4年のころ、さいたま市で2017年に開催された第8回世界盆栽を祖父と訪れ、盆栽の魅力に圧倒されて盆栽の世界に入った。26年世界盆栽はコロナ禍を経て17年以来、対面式で開催される予定。清水さんは「100年の歴史を誇る大宮盆栽村、盆栽の五輪ともいわれる世界盆栽に興味を持っていただきたい」と来場者に呼びかけた。
清水さん家族は今年3月、さいたま市に引っ越し、群馬県高崎市と2拠点で活動を始めた。来年の開村100周年を見据え、大学進学を機に引っ越す計画を前倒しした。「大学の論文などで、大宮盆栽をまとめたいと思っている。盆栽の聖地の近くで、勉強ができることはうれしい」
大宮盆栽協同組合理事長で盆栽園「藤樹園」の園主浜野博美さん(86)が、大宮盆栽村から東京・高田馬場の早大に通学していたことも後押しした。清水さんは「すごく響いた。私も同じように通いたいと思った。両親には本当に感謝している」と話した。
清水さんは今年も大盆栽まつりに出店して盆栽を販売。昨年まではウクライナ支援に充ててきたが、今年は能登半島地震の被災地に売り上げの一部を寄付する。
=埼玉新聞2024年5月5日付け11面掲載=
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