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学校新聞 質で勝負、雪辱果たすー不動岡高校

 本年度の「県学校新聞コンクール」で優秀賞の1席「高文連会長賞」を受賞した不動岡高校。事実上の3位だった前年度の雪辱を果たした形だ。部長の藤原凛空さん(16)は「気持ちをリセットして、速報紙の発行を5回以上増やした」と振り返る。
 部員数も1年生が6人加わり、13人と二けたに回復。コロナ禍が明けて、取材もオンラインから対面になった。「自分たちで足を運び、肌で感じて取材した。みんなでチェックすることを意識している」と、藤原部長。人数が多い松山高校を意識しつつ、「質で勝負したい」と意気込んだ。
 昨年10月25日発行の1面トップ「メディセン利用者50%きる」は、1年生の出井香凜さん(16)が本紙で書いた初めての記事。同校では図書館のことをメディアセンター(メディセン)と呼んでいる。「高校生の年間平均読書量は1・6冊」という全国調査を受け、新聞部として全校生徒を対象にアンケートを実施。タブレットのソフトを使い、6割の生徒から回答を得た。
 結果は、全国調査と同様に高校生の読書離れが裏付けられた。約5割が「1カ月、1冊も本を読んでない」と答えたほか、「昨年度、メディセンで本を1冊も借りていない」は約6割に上った。一方で、メディセンへの要望として、「自習用の机を増やしてほしい」「閉館時間を延ばしてほしい」という意見が多く寄せられたという。

 

メディアセンターの利用アンケートを記事にした不動岡高校新聞の紙面

 

 新聞部に入り、苦手だったコミュニケーションが取れるようになったという出井さんは、「普段なかなか話す機会のない司書さんに取材ができた。冊数も多く、雰囲気もいいメディアセンターのよさを伝えたかった」と、明かした。
 同校新聞部は、本紙に当たるタブロイド判4ページの「不動岡高校新聞」を年3回発行しているほか、速報紙「ぽぷら」を月1~2回の割合で出している。さらに、文化祭や体育祭など行事の時に壁新聞形式の「ぽぷら」を掲示している。

 

=埼玉新聞2024年1月31日付け9面掲載=

 

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