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川越工高デザイン科が卒業制作展

高校生活の集大成に

 

仲間たちとの強い絆で作り上げた卒業制作展=12日、川越市のアトレマルヒロ

 

 県立川越工業高校のデザイン科3年生の卒業制作展が2月12日、川越市の百貨店アトレマルヒロで開催された。コロナ禍で困難な状況にありながら、生徒たちは「絶対に成功させたい」という強い思いで取り組み、高校生活最後の集大成となった。

 生徒たちは卒業制作展に向けて、洋服やシルクスクリーンによる浴衣、コンピュータグラフィックによるポスター、デッサンやさまざまな画材を使用した作品などを制作する班に分かれて取り組んできた。

 当日は、染色からデザイン、縫製まで全ての工程を取り組んで仕上げた洋服や浴衣を披露するアパレルショーにも挑戦。生徒たちは、さまざまな苦労の末に完成させた思い入れのある作品を着こなし、ランウェイを歩いた。このウォーキングの練習も事前に取り組んでいた。

 同科3年生の鈴木梨紗さんは「最初はランウェイを歩くことに抵抗があったが、自分で作った服を自分で着て自分が魅せることに意味がある」と話す。同3年生の斉藤ひなたさんも「自分の作品の世界観は自分でしか表現できない。私の中でずっと心に残り続ける大切なイベントになった」と話した。

 同科学科長の庄山浩基教諭は「たった一日の数時間にデザイン科40人の強い思いが凝縮されている。生徒たちは互いに助け合いながら一生懸命やり切ったと思う」とたたえていた。

=埼玉新聞2022年3月1日付け11面掲載=

 

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