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市長選で模擬投票ー市立浦和高校

現代社会の授業にタブレットを使って

 政治や選挙に関心を持ってもらおうと、市立浦和高校は22日、主権者教育の一環として、タブレット端末を使った電子投票による模擬選挙を行った。1年生の1クラス42人が参加し、現代社会の授業で実施。主権者教育は毎年行っているが、実際に投票まで実施するのは初めてという。

市長選の選挙公報を見ながら、タブレットに入力する生徒

 

 模擬選挙は、実際のさいたま市長選挙(5月9日告示、23日投開票)を題材に実施。前島英男氏と清水勇人氏を候補者として想定し、両者の公約を比較した上で投票した。
 授業はまず、教師が選挙の意味などについてスライドを使用して説明。教師自身の投票体験を交えながら、選挙の流れや、期日前投票について述べた。
 また、生徒たちは、教師が用意した選挙公報やチラシのコピーなどの資料を見て、両氏の公約を確認した。3人一組に分かれ、公約の内容や違いなどを話し合ったほか、教育や福祉など、興味のある政策から候補者の公約を比較。自身の考えなども示し、グループ内で発表した。
 授業の最後にはタブレット端末を使って候補者を選択する形で電子投票を実施。生徒はそれぞれ、支持したいと感じた候補者に票を投じた。
 結果はすぐに出たが、実際の投票日前ということもあり、次回の授業で生徒たちに公表するという。

 山田若菜さん(16)は「人によって政策が違うということを実感した。将来選挙に行ってみたい」。山本光理さん(15)は「インターネットでの投票は気軽でいい」と話した。  

 模擬選挙の授業を担当した公民科の井川寛太教諭は、「生徒間で意見を言い合えるようにした。生徒が有権者になったとき、より良い候補者を選んでもらえれば」と語った。

=埼玉新聞 2021年5月24日付け10面掲載=

 

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