裏方として「優勝に貢献したい」
7人制ラグビーの女子セブンズ日本代表(サクラセブンズ)が熊谷市上川上の熊谷ラグビー場で22日から、アジア大会に向けた合宿を実施している。選手やチームの分析を行うアナリストを務めるのは同市出身の中島正太さん(41)=熊谷工高出、日本ラグビー協会所属。「セブンズはラグビーの魅力が凝縮されていて、日本人のスピードやフットワークの良さも生かせる。チームの優勝に貢献したい」と裏方として支えている。

フィールド練習中に撮影を行うアナリストの中島正太さん=23日午前、熊谷市上川上の熊谷ラグビー場Cグラウンド
中島さんは5歳の時からラグビーを開始。熊谷東中学校や熊谷工業高校では主将を担った。筑波大学でも副主将を務め、卒業後はアナリストとしてセコムラガッツやキヤノンイーグルスで働いた後、15人制男子日本代表や7人制男子日本代表のアナリストを務めてきた。2015年のワールドカップ(W杯)で優勝候補の南アフリカを破った歴史的勝利、16年のリオデジャネイロ五輪では7人制の4位などに貢献してきた。
サクラセブンズの担当は2年目。練習中からドローンやビデオカメラなどを駆使して撮影を実施し、分析も行っているが、データには頼りすぎず、チームや選手を観察し続けている。「選手の主体性が大事で、話しかけるタイミングも重要。課題に直面した時に、第三者として選手に気付きを与えられる存在でいたい」と語る。
ITや人工知能(AI)が発達し、アナリストの仕事も以前に比べて一般的になった。一方で、データを分析し、大事な情報を誰にどのようなタイミングで話すかは人間にしか判断できない役割だと感じている。「最高のパフォーマンスが出せるよう、一番重要な情報だけを必要な時に伝えている」
日本ラグビー協会は女子セブンズ・デベロップメント・スコッド(SDS)熊谷合宿を22~29日まで実施。SDSはセブンズの大会出場選手などからセブンズ日本代表候補になり得る選手を招集し、育成・強化を図る。熊谷ラグビー場Cグラウンドで実施されているフィールド練習は一般公開されており、23日にはメディア公開も実施され、ファンが見守る中で練習した。
アジア大会でセブンズは10月1~3日に名古屋市で開催される。サクラセブンズは18年にアジア大会の決勝で中国に勝って優勝したが、23年には同国に惜敗して準優勝に終わっている。中島さんは「アジア大会を勝つのは簡単ではないが、チームは非常に良い状態になってきている。自分たちのスタイルで戦い、サクラセブンズのことを知ってもらえれば」と話していた。
=埼玉新聞2026年9月25日付け15面掲載=
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