第98回「国風盆栽展」(主催・日本盆栽協会)が9日、東京・上野の東京都美術館で開幕した。「盆栽博士ちゃん」として知られる早大本庄高校1年の清水ちえりさん(16)=群馬県高崎市=が4回目の入選を果たし、「すごくうれしい」と話した。清水さんを含む国内外の入選作品が12日まで展示された。
清水ちえりさんと入選作品。白い花を咲かせている「野梅」と「杉」がお辞儀をしているように構成した=9日、東京・上野の東京都美術館
入選したのは、主木の野梅(やばい)と杉、黄金シダによる3点を一つにした作品。野梅は樹齢70~80年とされ、愛好家から数年前に譲り受けたという。白い花は展示最終日の12日に満開となるよう、温度調整をしながら育てた。清水さんは「野梅の出品は初めてで、温度管理が難しく苦労した。盆栽の魅力を引き立てられるように、譲ってくれた人の思いも乗せて仕上げることができた」と話した。
国風盆栽展は日本で最も歴史が古く最高峰といわれる。清水さんは小学6年時に史上最年少で初入選し、今回が早くも4回目の入選。1度落選したため、受験の合格発表を待つ気持ちで吉報を待った。「本当に簡単なことではないので、不安だった。入選と聞いた時はすごくうれしくて、初めて入選した時の気持ちと同じだった」と喜んでいた。
日本盆栽協会の青蔭文雄理事長(73)は「小6の初入選時は本当に驚いた。温度管理も盆栽の技術の一つ。この年齢で4回目の入選は大変なこと」と高く評価。来日している世界盆栽友好連盟の金世元(キム・セウォン)会長(72)は「花を咲かせるのは大変。いい状態になっていて、素晴らしい」と話していた。
=埼玉新聞2024年2月11日付け10面掲載=
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