歩み認めてもらえた
政府は2022年春の褒章受章者を28日付で発表した。受章者は689人(うち女性192人)と20団体で、発令は29日。学問や芸術分野で功績を残した人に贈られる紫綬褒章には、北京冬季パラリンピックのアルペンスキー女子座位で金メダル3個、銀メダル1個を獲得した深谷市出身の村岡桃佳さん(25)=正智深谷高出=らが選ばれた。
村岡さんは、北京冬季パラリンピックのアルペンスキー女子座位の3種目で頂点に輝いた。4年前の平昌大会と合わせ、通算4個の金メダル獲得は日本の冬季パラ史上最多。2度目の紫綬褒章を「自分の歩みを認めてもらえたと感じ、誇りに思う。今後も多くの方の期待に応えていきたい」と喜んだ。
4歳で横断性脊髄炎を患い、車いす生活になった。小学校低学年から車いす陸上やスキーに熱中し、パラリンピックは2014年ソチ大会で初出場。平昌大会では「金」を含む五つのメダルを獲得し、北京大会では日本選手団主将に。「私にできるのはメダルを取って、みんなを引っ張っていくこと」。言葉通りの奮闘で大役を全うした。
昨年夏の東京パラには車いす陸上の100㍍で出場。今後も夏冬「二刀流」の挑戦を続ける意向だ。「誰かの希望であったり、活力であったり。ささやかでも人の心に響く選手になりたい」とさらなる活躍を誓う。
=埼玉新聞2022年4月28日付け1面・14面掲載=
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