在学時代から国際大会に出場
当時を知る校長も祝福
東京2020パラリンピック車いすバスケットボール男子日本代表の赤石竜我選手(21)が29日、母校の県立上尾高校を訪れ、銀メダル獲得の報告をした。
日本代表は準々決勝でオーストラリア、準決勝でイギリスと強豪を立て続けに破り、決勝でアメリカと大接戦の末60―64で惜敗した。赤石選手は背番号8を着け、フォワードとしてチームの躍進に貢献した。
赤石選手は、さいたま市立三橋中学校から上尾高校に進み、在学時代から国際大会に出場。3年生の時には、インドネシア2018アジアパラ大会で日本代表として銀メダルを獲得した。5歳でホプキンス症候群を発症し、車いす生活となった赤石選手。リハビリをしていく中で車いすバスケットボールに出合い、中学入学後に埼玉ライオンズに入団。19年高校を卒業、日本体育大学に進学し児童スポーツ教育を学んでいる。
この日、教職員約60人が待つ会議室に迎えられると大きな拍手が巻き起こった。赤石選手は「皆さん、お久しぶりです。こんなに盛大にお祝いしてもらえるなんて思わなかったので、びっくり。動揺しています」とうれしそうに語り、「上尾高校での3年間があったから今の僕がある。次はもっと良い色のメダルを見せたい」と決意の言葉を述べた。
在学当時、教頭として3年間見守った嶋村秀樹校長は「入学当時はガリガリだったのに、日に日にガッチリしてきた。ここまで成長してくれるなんて、親のようにうれしい」と喜んだ。
同校では現在、午前午後の分散登校を行っていることから、全校生徒の前で話す機会はなかったが、明石選手と居合わせた生徒たちが歓声を上げる場面も。生徒や教職員との写真撮影に快く応じる人気ぶりだった。
=埼玉新聞2021年10月1日付け10面掲載=
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