生徒会が中心に活動
プロジェクトでコロナ差別をなくす一助に
コロナ禍での差別や偏見がなくなるようにと西武学園文理高校(狭山市柏原新田、柴田誠校長)はシトラスリボンプロジェクトを立ち上げ、活動を行っている。
シトラスリボンプロジェクトは新型コロナウイルス感染者や医療従事者、エッセンシャルワーカーへの差別、偏見をなくしたいとの思いから愛媛県で始まった。リボンの三つの輪は地域・家庭・職場(学校)を表している。
同校では生徒会が中心となり、趣旨に賛同した生徒と共にリボン作りなど活動を進めてきた。作成したリボンは駅前などで配布することを計画していたが、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響で街頭での広報活動ができなくなった。
そこで狭山市広報課に相談したところ動画を作成し、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場で流し、リボンの配布を行うことで生徒たちの目的や思いを広く伝えることになった。
今月3日には同校で動画の収録が行われ、生徒会からのメッセージやシトラスリボンの制作風景などを撮影した。
同校生徒会長の渥美翔さん(17)は「プロジェクトを始める前は校内でも認知度は低かった。それでも差別や偏見に苦しんでいる方たちのために今すぐ行動するべきだと思った」と話していた。
動画配信とリボン配布は21日から29日までの土日、狭山市内の集団接種会場で行われる予定。
=埼玉新聞2021年8月9日付け11面掲載=
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