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県スポーツ賞授与式・高校レスリング2人同時受賞

 県スポーツ協会と県が優秀な成績を収めた県ゆかりの団体や選手、スポーツの振興と発展に貢献した体育関係者らを表彰する2021年度の県スポーツ賞授与式が13日、さいたま市中央区のラフレさいたまで行われ、34団体623人に各賞が贈られた。

 

栄光賞の受賞者と功労賞などの各賞代表者たち=13日午後、ラフレさいたま

 

 特に優秀な成績を残した選手・団体を表彰する栄光旗は、元日の第66回全日本実業団対抗駅伝競走大会で初優勝したホンダ陸上競技部が受賞した。

 栄光旗に準じる成果を挙げた個人や団体に贈られる栄光楯(たて)には、3団体と7人を選出。個人は、全国高校総体の優勝者で、陸上女子400㍍と同400㍍障害のタネル舞璃乃(埼玉栄高)をはじめ、レスリングフリースタイル80㌔級の五十嵐文弥(埼玉栄高)、同92㌔級の吉田アラシ(花咲徳栄高)、バドミントン男子シングルスの森口航士朗(埼玉栄高)らが受賞した。

 団体は、全国中学大会で頂点に立った春日部共栄中水泳部男子と東松山松山中女子ソフトテニス部、全国高校総体を制した埼玉栄高男子ウエイトリフティング部が選ばれた。

 大野元裕県スポーツ協会会長のあいさつに続き、功労賞、優秀選手賞、会長特別賞、奨励賞、野口記念体育賞、押田体育賞の代表者に賞状などが手渡された。このほか、感謝状が4団体に贈られた。

 

高め合った2人
同時受賞に喜び
高校レスリング「楯」

 

 県高校レスリング界からは、全国高校総体覇者の五十嵐(埼玉栄高)と吉田(花咲徳栄高)が栄光楯を手にした。幼いころからしのぎを削り、互いを高め合う存在と認める2人は「非常に光栄」を声をそろえた。
 2人とも目標に五輪出場を掲げる。フリースタイル80㌔級の五十嵐は「まだ体が小さく、技術もないので大学でもまれて頑張りたい」と力を込め、同92㌔級の吉田は「昔から一緒に大会に出ていた。(五十嵐)文弥と一緒に五輪に出て、優勝したい」とさらなる飛躍を誓った。

 

地域と勝ち取った実業団駅伝の優勝
ホンダ陸上競技部に栄光旗

 

 創部51年目で元日の全日本実業団対抗駅伝を初制覇したホンダが、最も輝かしい栄光旗を手にした。チームを代表して授与式に
出席した小川監督は「非常に光栄でうれしく思っている。会社だけでなく、地域の方々とともに勝ち取った優勝」と実感を込めた。
 同駅伝でのホンダのメンバーは7人中5人が県内の高校・大学の出身者。東京五輪に出場した4区伊藤(東京国際大出)と5区青木(春日部高出)の力走で順位を押し上げ、6区中山(伊奈学園高出)が区間賞の走りでトップに立つと、7区の土方(埼玉栄高出)が優勝のゴールテープを切った。
 地元勢が活躍しての栄冠に小川監督は「埼玉はスポーツ県。陸上競技の土壌もある」と語った。連覇への期待がかかるが、「当たり前のことを当たり前にやる。その継続で日本一を勝ち取ることができた」とし、基本の徹底を重んじる。個々の競技力向上とともに、陸上教室の開催など企業スポーツとしての活動の両立が大切とする考えも示した。

 

=埼玉新聞2022年3月15日付け8面掲載=

 

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