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県高校新人大会 陸上 結果

女子走り高跳び 高橋(埼玉栄)が初優勝
男子3000㍍障害 西沢(花咲徳栄)制す

(25~27日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)

 男女計39種目の決勝などを行い、女子走り高跳びは、全国高校総体王者の高橋美月(埼玉栄)が1㍍73で初優勝した。
 男子3000㍍障害は、西沢匡哉(花咲徳栄)が9分37秒21で初の栄冠に輝いた。女子400㍍障害は春木伶菜(伊奈学園)が1分1秒80で初のタイトルを手にし、400㍍と1600㍍リレーと合わせて3冠を獲得した。男子1500㍍は井上陸斗(埼玉栄)が3分54秒17、女子棒高跳びは渡辺紗莱(大宮東)が3㍍72、同400㍍リレーは伊奈学園(ワジェロ、三島、田中、新井)が46秒14でいずれも大会新で頂点に立った。
 男女各種目の上位6位が関東大会(10月21、22日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)に出場する。

 

高みへ課題向き合う

女子走り高跳び 1㍍73をマークして初優勝した埼玉栄の高橋美月

 

 女子走り高跳びは、全国高校総体(インターハイ)王者の高橋が初優勝。1㍍64から挑戦し、「芝生とタータンの境に足が入ってしまった」と2本連続で失敗したが、3本目で成功。1㍍67を跳んで優勝が確定すると1㍍70は1本目、1㍍73は2本目でクリアしてタイトルを獲得した。
 だが、本人には納得の表情はなかった。跳んだ1㍍73は県高校総体、北関東、インターハイと同じ記録。今年3月の関東学連春季オープンで打ち出した自己ベストの1㍍76をいずれの大会でも挑戦したものの、苦戦が続いている。「75は跳べるし、78はいいところまで跳べる感覚がある。原因は分からないけど、自分の中で76に恐怖心があるのか」。さらなる高みを目指すためには、乗り越えなければいけない壁に向き合っている。
 今シーズンの大会は国体と関東新人大会を残すのみ。「国体はインターハイで戦えなかった(昨年インターハイ王者の)森崎さん(明星学園)が出場するので、本当の日本一が決まる」と見据えているのは優勝と記録更新だ。

 

転倒も気合の走り

男子3000㍍障害 9分37秒21で初優勝した花咲徳栄の西沢匡哉(中央)

 

 男子3000㍍障害は、花咲徳栄の西沢が転倒するものの、「大会前の県内ランキングでは1位だったから、ここは確実に(優勝を)取らないといけなかった」と気合の走りで初優勝を獲得した。
 レースは1000㍍まで2位につける順調なペースだった。アクシデントが起きたのは、1700㍍付近の障害を跳び越えようとした瞬間だった。「思った以上に跳べない。あっ、低い」と左膝が障害に当たり、右肩から水濠(ごう)に転倒。だが、「とにかく1位を取りたかったから気合で走った」とすぐに立ち上がり、残り1000㍍付近で先頭に立つと逃げ切った。「普段なら跳べるはずなのにアクシデントが起きたのは、コンディションを確認しきれていいなかった」と反省を口にした。

 

2冠に歓喜
女子800㍍ 本庄東・中村

 女子800㍍は、本庄東1年の中村が1500㍍に続いて初優勝して2冠に輝いた。「全中にも出られないぐらいだから、びっくりしているし、言葉に表せないぐらいうれしい」とほほ笑んだ。
 得意とする1500㍍で自己ベストを更新すると、勢いが付いた。800㍍では、「スピードで勝てないからハイペースでいかないといけない」とトラック1周目から独走して逃げ切り、自身の記録を更新した。「来年のインターハイ予選、北関東で活躍できる選手になりたい」と目標を掲げた。

 

栄冠と経験得る
女子400㍍障害 伊奈学園・春木

 伊奈学園の春木は400㍍、同障害、1600㍍リレーで初優勝し、3冠を達成。「経験としていいものを得ることができた」と満面の笑みを見せた。
 大会初日に400㍍を制すと、最終日は400㍍障害で2位河野(国際学院)に0秒02差の1分1秒80で二つ目を獲得した。最終種目1600㍍リレーではアンカーとして出場。3走落合から3位でバトンを受け、「前の2人を抜けると思ったし、抜いてやる気持ちがあった」と快走し、チームの優勝に貢献した。

 

納得できる記録
男子400㍍障害で初優勝した西山帆高(昌平

 (54秒78は)自己ベストで納得ができる記録。自分が一番だと思って負けられなかった。7、8台目が苦手だからうまくなれるようにして、関東新人で53秒台を出せるようにしたい。

 

関東新人で爆発
男子砲丸投げで初優勝した石井敏斗(西武台

 優勝はうれしいけれど、記録だけを考えるとよくなかった。西部地区大会で自己ベスト(14㍍12)を出した時と違って体が思うように動かなかった。関東新人で爆発できるように調整したい。

 

力を出し切れた
男子200㍍で初優勝した青木大知(伊奈学園)

 後半に力を出し切ることができてよかった。前半はスタートの30㍍でいつも遅れてしまっているから、修正しないといけない。関東は強い選手が多いから前半離されないようにしたい。

 

納得している
女子200㍍で初優勝した新井美心(伊奈学園)

 緊張しやすい性格で、前半は自分のペースでいけたけれど、後半は顎が上がって手と脚のリズムが合わなくなった。自己ベスト(24秒53)を出すことができて納得している。

 

=埼玉新聞2023年9月28日付け7面掲載=

 

 

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