女子 昌平 悲願の初優勝
男子 正智深谷が7連覇
(最終日、26日・本庄総合体育館)
男女の決勝までを行い、女子決勝は昌平が埼玉栄を90―72で下し、初優勝に輝いた。男子決勝は正智深谷が68―64で埼玉栄に競り勝って、7大会連続9度目の栄冠に輝いた。
男女の優勝校が、全国高校総体(7月25~30日・北海道)に出場する。
粘り強く流れつかむ
女子決勝 昌平―埼玉栄 第3クオーター、昌平の成田(23)がシュートを決める
女子の昌平が県内大会で唯一、獲得したことがない県高校総体のタイトルを初めて手にした。加藤監督は「これまでいくつも逃してきてやっと手にした。選手たちが粘り強く頑張ってくれたおかげ」と笑顔でたたえた。
悲願に王手をかけた決勝は、第1クオーターで埼玉栄に13―20でリードされる展開に。相手のインサイド攻めに対応するため、ゾーンディフェンスに変更して臨んだ第2クオーターで息を吹き返した。
佐々木は「相手の飛び込みリバウンドを意識した」と徹底した守りが安定すると次第に攻撃のリズムが生まれた。成田は「最初は焦ったけど、時間があるから落ち着こうと考えた」。ドライブで好機を演出し、ゴール下の攻防を制して連続ポイントを重ねるなど、50―32で逆転して第3クオーターへ。その後も中村夏が3ポイントシュートを連発し、リードを保ったまま、試合終了の笛が鳴った。
全国高校選手権は2度出場しているが、インターハイは初出場。成田は「落ち着いてプレーしたい」と夏の全国に挑戦する。
残り10秒 勝負決める
男子決勝 正智深谷―埼玉栄 第4クオーター、正智深谷のグビノグン(9)がシュートを放つ
男子決勝は64―64の試合終了残り10秒。ゴール下の攻防を制したグビノグンのシュートが決勝点となり、正智深谷が7大会連続の優勝を飾った。試合後、成田監督は「インターハイ予選はいろいなことが起きる」と緊張が解けたのか笑顔がこぼれた。
リバウンドでボールを奪えず、受け身の状態が続いた。第2クオーターを終えて27―39でリードを許す展開に成田監督が「このままだと負けるよ」と一喝。すると、選手たちは「負けたくない」と闘志を燃やした。第3クオーターになると、前半とは異なり守りから攻撃のスイッチが機能し、連続で得点を重ねて51―52で最終クオーターへ。勢いは加速し、試合終了残り10秒で逆転に成功。グビノグンは「はらはらして長かった」と短いようで長い時間を耐えしのいだ。
だが、反省点が多いだけにゲーム主将の三村は「修正しないといけない」と優勝に満足した様子はなかった。
=埼玉新聞2023年6月27日付け7面掲載=
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