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県高校総体 男子八種競技 竹島(坂戸西)大会新で2連覇

陸上 (第2日、12日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
女子棒高跳び 渡辺(大宮東)が大会新初V

 男女計8種目の決勝などを行い、男子八種競技は、竹島祐人(坂戸西)が5265点の大会新をマークして2連覇した。女子棒高跳びは、渡辺冴璃(大宮東)が3㍍72の大会新記録で初優勝した。同400㍍リレーは、大宮東(篠、長島、松野、山内)が47秒34で制した。
 各種目とも上位6位(競歩、混成、女子の棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位)までが北関東大会(6月17~20日・栃木)に出場する。

 

4位から逆襲で悲願

男子八種競技1500㍍ 5265点の大会新記録で2連覇した坂戸西・竹島祐人(左)

 

 坂戸西の竹島が男子八種競技で5265点の大会新記録を打ち立て、2連覇に輝いた。「昨年から大会新を狙っていたからやっとだなという気持ち」と悲願達成に充実感をにじませた。
 競技1日目の11日は、100㍍、400㍍、走り幅跳び、砲丸投げを終えて4位。「気合が入り過ぎて空回りしてしまった」。初日の出来を悔やんだが、下を向かずに2日目に勝負を懸けた。
 勝因として挙げたのは、やり投げと1500㍍。まずはやり投げで高得点を出した。「パワーポジションと真っすぐに投げることだけ考えた」と1投目で自己記録を5㍍も更新する56㍍87を記録。691点が加算され1位に浮上した。
 総合トップで臨んだ最終種目の1500㍍では、「最後まで走り切る」と1周目を1位で通過。後半は3位に後退したが、ペースを落とさずに4分45秒32でゴールした。
 他の競技者から祝福を受けた竹島は「インターハイに出てメダルを取りたい」。大きな目標に向けて、まずは北関東大会に挑戦する。

 

 

助走の成長実感

女子棒高跳び決勝 3㍍72の大会新記録で初優勝した大宮東・渡辺冴璃

 

 女子棒高跳びは、大宮東の渡辺が3㍍72の大会新記録で初の栄冠に輝いた。それでも「埼玉の(県高校)大会記録(3㍍85)をつくりたかった」と満足はしていない。
 自己ベストは3㍍73。3㍍72を2回目でクリアすると3㍍80に挑戦したが失敗。「技術がまだまだだった」。最後の3回目は、体こそ触れなかったもののポールがバーに当たり落とした。
 だが、大きな成長を実感している。「助走が遅いから走りを強くしたい」と大宮東に入学。クラブチームで本職の練習をしつつ、学校では100㍍に励み、入学前は100㍍14秒台だったが、13秒3までに。「速くなったことで長いポールを持てるようになって、しなりが出た」と語る。成長著しい16歳は「今年中に4㍍を跳びたい」と目を輝かせていた。

 

全員がエース
女子400㍍リレー 大宮東制す

 女子400㍍リレーは大宮東が47秒34で栄冠を手にした。1走の篠が「百点満点」の走りで勢いづけると、2走長島は「1秒でも早く前に」と3走へ。松野から1位でバトンを託されたアンカー山内は「3人が1位でつないでくれる。自分の走りをすれば大丈夫」と堂々の走りを見せた。
 一方で、バトンが詰まる場面もあり、2位に差をつけられなかった4人は悔しさをにじませた。長島は「うちは全員がエース。目標は46秒5。タイムが出れば優勝もついてくる」と北関東での活躍を誓った。

 

これからの成長に
男子100㍍で初優勝した富樫竜輝(武南

 「埼玉県記録を狙うつもりだった。向かい風が強いから前傾姿勢を意識して走ったが、力んでしまった。こういう環境の中でタイムが出たのは、一つの経験としてこれからの成長につなげたい」
優勝してびっくり

 

優勝してびっくり
女子100㍍で初優勝した吉永葉月(豊岡

 「正直、優勝できてびっくり。予選では出遅れてうまくいかなかったスタートに、準決勝と決勝では集中して取り組めた。200㍍にも出るので、自己ベストを出して納得のいく走りをしたい」
関東では16㍍狙う

 

関東では16㍍狙う
男子砲丸投げで初優勝した益井晴輝(西武台

 「本番の方が得意。本番前の投てきで14㍍台が連続で出て今日は飛ぶなと思っていたら、やっぱり飛んだ。焦ると左足に乗り切れないのが課題。そこを改善して、関東大会では16㍍を狙う」

 

=埼玉新聞2022年5月13日付け7面掲載=

 

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