埼玉新聞社 高校受験ナビ

第2回 倍率に一喜一憂しない!

今回は、10/1に実施された「進路希望調査」の結果(10/30県発表)を中心にお話しします。今回の調査結果に一喜一憂するのではなく、受験生各自がどのように受け止めればよいのか、実例を挙げながら解説します。(by スクール21入試情報センター)

 

調査時期の特徴

 

  進路希望調査は各中学校で実施され、県が集計します。今回の調査は10/1現在のもので、12/15にも同様の調査が実施されます。そして、重要なのは今回の倍率がそのまま本番の入試に反映されるわけではないということで、今後、大幅に変化する可能性もあります。

 例えば、県立上尾高校の今回の倍率は2.26倍という超高倍率になっていますが、今後、下がっていくと考えられます。昨年の同校は、10月の調査時の倍率が2.35倍、その後、12月の調査時は1.66倍、そして出願時(確定時)は、1.11倍に落ち着きました。

 逆に、今回1.00倍を切っている(定員割れしている)高校は、今後の倍率は上がっていく可能性が高くなります。また、専門学科は募集人員が少ないので、少数の希望者の変動でも倍率は大きく変化します。一般的に、今回倍率が低かった高校は上昇傾向に、高かった高校は下降傾向になります。

 しかし、難関校の場合は、今回の倍率から大きく変動しません。例えば、県立浦和高校の場合、昨年の同時期の倍率は1.62倍、12月は1.54倍、出願確定時は1.49倍と、下がりはしましたが、先述の上尾高校ほどではありません。浦和第一女子も同様です。昨年の推移では、1.30倍→1.40倍→1.38倍という状況でした。

 ただし、例外もあります。それは、2倍程度以上の高倍率になった場合は、今後低下するということです。昨年の大宮高校普通科は、この時期1.92倍という高倍率でしたが、12月は1.56倍、出願確定時は1.31倍になりました。浦和西高校も同様の推移を見せています。

 今回の倍率のみを見るのではなく、今後の推移を例年の状況と照らし合わせて推測することが重要ということです。

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