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花咲徳栄高校や人間総合科学大学など産学官連携で「まご弁」共同開発

おいしい+健康=まご弁

 健康を意識した減塩の弁当「まご弁」を、加須市の花咲徳栄高校食育実践科の生徒らが開発した。19日から地元のスーパーまるたけ騎西店で販売されるのを前に11日、関係者が市民プラザかぞで完成報告会を開催。地元食材も活用しながら作り上げた健康志向の弁当をアピールした。

 

減塩の「まご弁」をアピールする花咲徳栄高校の生徒と人間総合科学大学の学生=11日、加須市の市民プラザかぞ

 

 まご弁は、加須市と花咲徳栄高校、人間総合科学大学、株式会社丸武などによる産学官連携の商品。食事バランスの良い豆類、ゴマ、ワカメ、野菜、魚、シイタケ、イモの「まごわ(は)やさしい」を使っている。
 弁当を通した地域展開で、「減塩」や「栄養バランス」の普及、啓発を行うのが開発の目的。昨年開発した「アスメシ丼」は主にアスリート向けだったが、今回は成人、高齢者を対象にしている。
 会では、市が進める減塩プロジェクトに沿い、健康課題の一つである高血圧を意識した弁当であることを説明した。減塩知識の普及啓発の一環として、「まご世代がまごころ込めて作ったまんてんのごはんのお弁当『まご弁』」をアピールした。
 まご弁では、ご飯に加須産米「彩のかがやき」を使用。おかずは加須産ブランドの一つ「香り豚」のカツで、10種の野菜入り「野菜のかくれんぼ」と、切り干し大根とツナのシイタケ焼きが添えてある。
 花咲徳栄高は、食育実践科の5人が関わった。2年生の佐藤穂乃華さん(17)は「減塩でもおいしいものができたと思う。食材の持つ味を引き立てることができた」と、にっこり。
 人間総合科学大は、健康栄養学科の6人が関わった。3年生の竹中沙弥さん(21)は「花咲徳栄高校さんのレシピはよく考えられていた。こちらは栄養計算などで貢献させてもらった」と、連携を喜んでいた。
 まご弁は、580円(税込み626円)。発売開始当日の19日には、市役所の1階ロビーでも販売する。

 

=埼玉新聞2024年3月15日付11面掲載=

 

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