地域から応援される部に
通学路でごみを拾う県立坂戸西高校の野球部員たち=昨年12月21日、坂戸市四日市場
県立坂戸西高校野球部が、坂戸市四日市場の学校周辺で長年続けている清掃活動に感謝状が贈られた。西入間署と西入間交通安全協会は昨年11月、道路環境の美化を通じて交通事故防止に貢献したとして、交通安全優良団体として表彰。部員は受賞を励みに、大会での活躍を誓っている。
清掃活動が評価され感謝状を贈られた野球部
いてつく寒さの12月21日朝、部員らが集まってきた。手に持つのは、ごみ袋と掃除道具。1、2年生の選手とマネジャーの全24人が週1回、午前7時半から同8時15分まで行う「朝清掃」だ。2年生でマネジャーの友野楓さん(17)は「冬はトングが冷たくて大変。でも、活動が認められてうれしい」と声が弾む。
現在は4人一組で6班に分かれ、学校内外でごみ拾いなどをする。校外を担当する班は、敷地外周や最寄りの西大家駅までの通学路を清掃。2年生で一塁手の三嶋大幹さん(16)は「秋になると落ち葉などで、45㍑入りごみ袋がすぐ満杯近くなる」と話す。
活動は少なくとも、7年以上継続しているという。就任2年目の青山和雅監督(40)は「清掃活動をきっかけに、周囲の状況に気が付く生徒になってほしい。卒業後も、社会に貢献できる人に成長してくれれば」と期待する。
受賞は活動を見た地域住民の推薦で決まった。横瀬元応校長(58)は「地道な取り組みに目を留めていただき、ありがたい」と感謝する。チームは今年夏の全国高校選手権埼玉大会で、16強が目標だ。2年生で主将の深野絃太さん(17)は「地域の人に応援してもらえる野球部になりたい」と決意を新たにした。
=埼玉新聞2024年1月8日付け11面掲載=
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学校の特徴 ~学校からのメッセージ~
本校は開校45周年を迎えた普通科単位制高校である。単位制によって生徒一人ひとりの進路希望に合わせた講座選択が可能であり、生徒の自己実現に繋がっている。また授業だけではなく行事や部活動も大変盛んである。「日本一の体育祭」を掲げる体育祭は、保護者の方々が1000人以上見に来られる程の本校の目玉の一つとなっている。部活動では令和4年度陸上競技部と弓道部が全国大会へ、水泳部が関東大会へ出場するなど多方面で活躍を見せている。
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