次鋒の部 井上(大東大)2年ぶりV
副将の部 竹越(川口)は初制覇
剣道の第71回全日本都道府県対抗優勝大会県予選は23日、県立武道館で6部門が行われ、本大会に出場する6人が決まった。
大学生による次鋒(じほう)の部は井上賢生(大東大)が2年ぶりの頂点に立った。18~35歳未満の五将の部は福居義久(東松山)が2連覇。教職員による中堅の部は貝塚脩悟(朝霞)が初出場で栄冠を手にした。
県警による三将の部は棈松慎治が3大会ぶりの優勝(新型コロナウイルスの影響で県警が未出場だった2021年を除く)。35歳以上の副将の部は竹越充(川口)が初制覇。50歳、7段以上による大将の部は井口清(飯能)が2年連続で本大会への出場を決めた。
各部門の優勝者は本大会(4月29日・大阪)に出場する。高校生による先鋒の部は昨年11月の県予選を制した須田凌多(城北埼玉)に決まっている。埼玉は16年以来、7年ぶり3度目の優勝を狙う。
次鋒の部決勝 優勝した井上賢生(左)が果敢に攻める
若き剣士 巧みに制す
巧みな剣さばきが光った大東大3年の井上が、大学生による次鋒の部を2年ぶりに制した。井上は「ひとまずうれしい。でも本番は全国なので」と照れ笑いを見せた。
決勝では「相手の方が身長が高いから足を使ってカバーしよう」と素早い動作で積極的に打ち込んだ。激しく竹刀がぶつかり合う接戦でも冷静だった。「反応が遅れるように狙った」と面と同じ軌道から右小手を決め、代表の座を手にした。
越谷市出身の井上は本庄第一高、大東大と埼玉で剣の道を歩んできた。高校2年時の全国高校選抜大会で団体ベスト8、3年時には個人で全国高校総体にも出場した。「もっと攻めきれるようにしたい。強い人たちと出られるので思い切ってやる」と若き剣士の躍進はまだまだ止まらなそうだ。
打ち切って優勝を埼玉に
副将の部は竹越(浦和高出)が初制覇した。決勝の相手は2016年の本大会優勝メンバー橋本。「自分より格上。胸を借りるつもりで」と試合に臨み、面で1本勝ち。「意識していたことを出し、気持ち良く戦えた」と充実感をにじませた。
竹越はNTTの選手として13年の全日本実業団大会を制した実力者。過去2度、五将として本大会に出場したが、副将では初の出場となる。「勝負の懸かるところだが、攻めて打ち切りたい。優勝を埼玉に持ち帰る」と力強く宣言した。
埼玉代表として本大会出場を決めた(左から)井口、竹越、棈松、貝塚、福居、井上
集中して稽古励む
五将の部・福居義久の話
なかなかペースがつかめなかったが強い相手に思い切りできた。決勝は集中してできて120点。ベスト8の上は厳しい戦いになるが、そこを目指し稽古に励みたい。
自分の剣道で
中堅の部・貝塚脩悟の話
厳しい戦いが続いたが一本集中でなんとか勝ち切った。相手の隙を逃さず自分のペースに持っていけた。全国では前がどんな試合内容でも自分の剣道ができればと思う。
気持ち勝負うれしい
三将の部・棈松慎治の話
手の内を知り合う仲で、気持ちの勝負だった。毎日稽古させてもらえる環境をありがたく思う。県の代表として全国大会で活躍するのがずっと目標だったのでうれしい。
4強の壁 打ち破る
大将の部・井口清の話
先に取るのが大事。いつも一本勝負だと思い臨んでいる。剣道一筋47年。私が出たときはずっとベスト8止まりなので、ベスト4の壁を何としても打ち破りたい。
=埼玉新聞2023年2月24日付け7面掲載=
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