昨年11月末に事業者が撤退し、食堂が閉鎖となった県立草加東高校で1日、校内にコンビニがオープンした。店内では弁当や菓子類、学用品など約500種類の商品を販売する。「山崎製パン」(東京都)と障害者就労支援を展開する「カルディアプラスト」(越谷市、木村弘二社長)が協力。サンドイッチの製作や授業時間中など生徒が来ない時間帯での商品棚卸を、実習や就労体験としてカルディアの就労支援施設利用者が実践する。

ホットスナックを選ぶ生徒たち
同校の食堂は、物価高などの影響で採算が取れず、昨年9月に事業者が撤退を申し入れた。代替案としてコンビニを営業する企業に相談したところ、山崎製パンとカルディアプラストが同校の希望に合った業態プランを提案。営業利益ではなく、障害者の就労就職支援を目的とした運営を行うことで課題をクリアし、県内でも先進的な公立高校内でのコンビニ開店が実現した。
店名は「ヤマザキショップ県立草加東高校店カルディアステーション」。空調はPTAが、コンビニ仕様の改装や機材、サンドイッチを作る食堂設備はカルディアが、それぞれ負担した。レジは支援員を兼ねた社員が担当し、サンドイッチ作りをカルディアこしがや、棚卸を同そうかを中心とした利用者が担う。木村弘二社長(52)は「施設の利用者が地域に必要とされ、自分自身で夢を形にするため、実際に活躍する良い機会をいただいた」と感謝の言葉を口にした。

生徒が見守る中、テープカットする生徒会長の富田陸さん(右)、相原博和校長(中央)、カルディアプラストの木村弘二社長(左から2人目)ら=1日、草加市柿木町の県立草加東高校
開店日には、オープニングセレモニーでテープカットが実施され、会場の中庭に面した窓から多くの生徒がのぞき込み、カットした瞬間には拍手と歓声が湧き起こった。開店とともにぞくぞくと店内に入ると、品ぞろえの多さにはしゃぎながら商品を物色。中に入りきらず、並んで待っている生徒もいた。
生徒会長の3年生富田陸さん(18)は、レジ横のホットスナックやチョコ、ゼリーなど約千円分を購入し「爆買いです」とちゃめっけたっぷりに笑った。校内にコンビニができたことを「食堂がなくなって温かいご飯が食べれなくなっていたし、お弁当を作ってくれる親の負担も減る」と歓迎した。
相原博和校長は「生徒により快適な学校生活を送ってもらいたいという思いに、PTAや山崎製パン、カルディアプラストが賛同してくれた。より長く継続するため、みんながウィンウィンになるよう調整し続けたい」と語った。
=埼玉新聞2026年7月6日付け10面掲載=
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草加東高校は創立47年目の全日制普通科高校です。1年生では、基礎的な力を確実に身につけるために全員が同じ科目を学びます。2年生から文系理系に分かれて勉強し、3年生では希望進路に沿った科目選択が可能です。卒業後の進路も、大学、短大、専門学校、就職等全ての進路希望に対応することができます。また、部活動も加入率90%以上で、最後まで諦めずに頑張る生徒が多いところが特徴です。
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