合同説明会に1800人
来年3月に卒業予定の県内高校生を対象にした「合同企業説明会」が8日、さいたま市大宮区で開かれた。就職希望の高校生ら1800人が参加し、出展した約170社の企業の説明を熱心に聞いた。
企業の説明を熱心に聞く高校生の参加者ら=8日午前、さいたま市大宮区の大宮ソニックシティ
合同企業説明会は埼玉労働局や県、埼玉新聞社などの主催で、同局若年者地域連携事業の一環で開かれた。9月5日から解禁となる就職活動を前に、高校生にやりたい仕事や業種を見つけてもらおうと、毎年この時期に実施されている。今回は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため一度に入場する人数を抑え、来場を3部制に割り振っての開催となった。
説明会に参加した県立上尾高校3年の神崎彩音さんは「事務職を希望してさまざまなブースを回った。求人票だけでは分からない企業の事を知ることができて良かった。今後の就職活動に生かしたい」と話していた。
ブースを出展したサイエイホールディングス(さいたま市北区)の野本稀智さんは「進学塾の事務員を募集しており、子どもと話すことが好きな人に興味を持ってもらいたく出展した。イベントを通じ、学生たちには自分らしさが引き出せるような仕事を発見してほしい」と語った。
埼玉労働局によると、今年3月卒の高校生の求人倍率は5月末時点で2・73倍で、前年同期比0・11ポイントの上昇だった。ここ数年のコロナ禍で高校生向けの求人数は減少傾向だったが、今年度は昨年度より求人数を増やす企業が多いという。
=埼玉新聞2022年7月9日付け4面掲載=
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