鉄道博物館 来年1月まで 新座総合とコラボ
さいたま市大宮区の鉄道博物館は、県立新座総合技術高校の生徒による企画展「山手線展―やまのてせんが丸くなるまで」を来年1月31日まで開催している。同校の生徒約30人が展示やイベントなどの企画に関わった。同館営業部の及川善彦氏は「高校生の着想を借りて、若い人に魅力を伝えられる企画展になった」と話している。
同企画展は山手線が環状線になるまでの歴史や、現在の車両などを紹介する。高校生が関わる企画展の開催は同館で初めて。
山手線の高低差や車両デザインの歴史を解説するブースでは、プロジェクションマッピングを使った展示を生徒が制作、考案した。スピード感のある動きや演出で新しさを表現。当時の服装の人物を表示して時代を分かりやすくするなど、工夫を凝らした。
デザイン科2年の熊谷夏樹さんは「若い人があまり来ないテーマを、若い人に伝わりやすいようにする展示を目指した」と説明。情報技術科3年生の工藤稜希さんは「客観的に展示を作るようアドバイスをもらったが、どうしても視野が狭まってしまって苦労した」と振り返った。
そのほか、館内のレストランでは生徒が山手線をイメージして考案したメニューを販売。生徒が企画立案、制作したクイズラリーやシナリオゲームも実施する。パンフレット、ロゴ、図録なども生徒が制作に携わった。
=埼玉新聞2021年10月13日付け10面掲載=
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