◆中学3年生の前半までの学習
今皆さんができるのは学校で勉強する単元を「深く理解する」ことです。例えば用語や語句を全て覚えるのはもちろん、問題に取り組むための方法(公式・法則)や、問題のとらえ方までしっかりと学びとってください。同時に、複数の知識の利用、図表などからの発見や気づき、記述問題への対応といった「思考力・表現力」も身に付ける努力をしてください。
川越・川越女子・所沢北を受験するのであれば、まずは「単元を深く理解する」ことを優先してください。覚えればできる、知っていればできることに関しては、学校や塾での毎日の勉強と復習のくり返しで完璧にしていく必要があります。
それに対して「思考力・表現力」に関連する問題には必ず取り組み、どこまでできるかという感覚でやってみてください。全部はできなくてもいいし、途中までしかわからないということでも構いません。しかし、最初から問題にチャレンジすることを止めてはいけません。もし、これは難しいな、考える必要がある問題だなと思っても必ず一度は挑戦して、最後まで解けなかったとしても、どこまでわかったかを整理し、先生に質問して説明を受けたり、解答についた解説を読んでください。
難関校に合格するベースを作るためには、まずは中学1~3年生で学ぶ知識を確実に覚え、いつでも引き出せる力を100%身に付ける必要があります。続いて思考力・表現力に関連する問題にも十分に取り組み、難問であっても柔軟に対応できる力を養っていきましょう。できるものが1つでも2つでも多くなっているようにしておくことが大切です。
◆中学3年生の後半からの学習
中学3年生後半になったら、トップ校を目指す受験生はどのような学習をすべきでしょうか。
まずは知識の定着と活用力。ここができていなければ合格はできません。また、中学3年生の二学期以降も重要な新しい学習単元は日々追加されていきます。この学習の中で、日々の引き続き覚えるべきこと、あるいは思考力・表現力や記述問題でも基礎的なところに関しては、できる限り100%に近づけていくことが条件です。ですから、前半までの学習はそのまま続ける必要がります。
同時に総合問題の演習をしながら、複数の知識の活用に慣れ親しみ、埼玉県公立入試出題特有の傾向への対応ができるようにし、特に重要視されるスピードや正確さといった入試対応力もつけておきましょう。中学3年生後半、合格のためにはまずはしっかりと覚えた知識をベースとしたミスの防止、そして時間内に合格答案を作れる力が必要な条件として挙げられます。
そのためには「類題の演習」だけでなく、会場テストなどの模試や過去問での演習が有効です。「テスト」を大切にしましょう。テスト後は解き直しと自己分析。「何故間違ったのか」「覚えていればできたのか」「取り組み方がわからなかったのか」「ミスなのか」「時間が足りなかったのか」「次にどうするべきなのか」を考え、自己修正すると確実な合格力をつけることができます。
=スクール21「川越・川越女子・所沢北進学学習会」より=
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