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2021年春季県高校野球見どころ 23日開幕

◆今大会の展望

 優勝争いは、投打で総合力が高い花咲徳栄が大本命。昨秋王者のAシード昌平、2019年王者のBシードの春日部共栄、ノーシードの浦和学院が後を追う展開になりそうだ。
 10年ぶりの頂点を狙う花咲徳栄は最速146㌔の堀越を筆頭に、松田、柿沼ら投手陣にタレントぞろい。打線も3番浜岡、4番冨田、5番味谷ら潜在能力が高く、歴代と遜色ない強力打線だ。
 秋春連覇を目指す昌平は3番吉野や4番古賀ら打線のつながりは随一。投手陣はエース田村、川島らが守りからリズムをつくる。
 浦和学院は、エース左腕宮城に右腕三奈木ら好投手をそろえる。攻撃は1番吉田匠、3番松嶋、4番吉田瑞ら長打に加え率も見込めて粒ぞろい。1回戦では昨夏の夏季埼玉県高校野球大会を制した狭山ケ丘とぶつかる。順当に勝ち進んでも2回戦で正智深谷と市川越の勝者と顔を合わせるなど激戦区で気が抜けない。
 春日部共栄は、安定感のあるエース左腕高橋が経験豊富で申し分ない。打線は勝負強い3番増田、4番佐藤、5番石崎がけん引する。
 虎視眈々(こしたんたん)と頂点を狙う山村学園はエースの右腕小泉、左腕石下の投手陣と3番酒井、4番坪井を中軸にした打線で投打にバランスがとれている。昨秋、大躍進したAシード細田学園はエース松本、飯吉の右腕2枚を軸に堅守で上位を目指す。
 強打者の山岸を擁するBシード大宮東、右腕原口ら投手陣が豊富なCシード川口市立、金丸ら長打力がある上尾など公立勢の活躍にも期待だ。西部地区代表決定戦で強豪・聖望学園を倒した入間向陽、33年ぶりの春の県大会出場した宮代にも注目したい。

くじを引く各校の監督ら=20日午後、スポーツ総合センター

 

 ◆2季連続のV狙う―昌平

 春夏秋の県大会を通じて初めてのAシード入りした昌平は、秋に続いて春の優勝を狙う。黒坂監督は「投打ともに合格点を与えることができるぐらい順調だ」と胸を張る。
 昨秋同様に3番吉野、4番古賀ら主軸は変わらないものの、8番を担っていた後藤が急成長し、5番に入るなど打線に磨きが掛かった。投手陣は抑えでの登板が多かったエース田村が調子を上げ、先発での出場が濃厚。捕手の田村が配球面だけでなく肩も強くなり、守りの要として頼もしくなった。
 指揮官は「初めてのAシードで少し戸惑っているけれど、挑戦者の気持ちで春も挑みたい」と気持ちを新たにしていた。

 

 ◆まずは関東出場権-春日部共栄

 2019年王者のBシード春日部共栄は、昨秋の県大会4強を上回る成績を目指す。
 昨秋は地区大会を含む計6試合中5試合でコールド勝ちと打線が奮起。その攻撃陣に、緊急事態宣言を受けての部活動自粛中の自主練習で成長を遂げた佐藤が4番に入った新打線に期待が懸かる。守ってはエース左腕高橋に加えて福田、広瀬ら投手陣の層が厚くなったことも好材料だ。
 植竹部長は「2連覇を狙いたいけれど、まずは関東大会出場を目指したい」と引き締めた。

 

 ◆33年ぶり春1勝が目標-宮代

 宮代は1988年以来33年ぶりに春の県大会に出場する。昨秋の県大会にも出場し、秋春の連続出場は創部40年目で初の快挙となった。就任4年目の柴田監督は「選手の長所を生かしたチームづくりをしている」と、地力を強化してきた。
 秋春を通じて県大会での勝利はまだない。「今までは出ることが目標だった。今大会は一つ勝ちたい」と、士気を高める。初戦の相手は同じ東部地区の三郷北に決まった。部員わずか14人のチームが、全員野球で成長した姿を見せる。

 

=埼玉新聞 2021年4月21日付け 7面掲載=

 

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