埼玉新聞社 高校受験ナビ

鴻巣高校で情報リテラシー学ぶ出前授業

SNSの見極め方を生徒たちに伝えた情報リテラシーの出前授業=1月29日、鴻巣市の県立鴻巣高校体育館

 

 情報の真偽を見極めるリテラシーを身に付けようと、新聞社による出前授業が1月29日、鴻巣市の県立鴻巣高校(小川隆校長)で開かれ、1年生約280人が受講した。
 講師を務めた本紙編集局の吉田俊一編集管理幹は、メディアの移り変わりを紹介した後、インターネットの交流サイト(SNS)の登場により、誰もがどこからでも情報発信し、受け取ることができるようになったと説明。「便利になった半面、不正確な情報が発信されたり、中にはアクセスを稼ぐなどのためにわざとうそやデマを流すケースもある」と、実例を挙げながら指摘した。
 同校では、参加生徒の9割が「世の中の情報を知る一番のメディアはネット」と回答。吉田氏は「ネットの世界は玉石混交。速報性に優れ、役に立つことが多いが、真偽不明な情報を悪気なく善意で拡散してしまうこともある」と注意を促した。
 一方で、取材の情報源や根拠を示しつつ、何重ものチェックを経て、言葉の使い方にも配慮しながら作られている新聞の製作現場を動画で解説。ネットで情報を見る際は、①情報源が明示されているか、それは信頼できるか②根拠は示されているかなどを確認し、③最終的には自分の頭でよく考えてほしいと呼びかけた。
 熱心に耳を傾けていた工藤ももなさん(16)は「SNSはとても身近だが、疑いを持つと同時に発信する際は細心の注意を払う必要があることが分かった。新聞も読んでみようと思った」。斉藤琉太さん(16)は「情報を取り入れる時は情報源を見極め、なぜと思うようにしたい」と話した。
 出前授業は、埼玉新聞をはじめ、朝日、毎日、読売、産経、東京、日経の新聞各社が連携して取り組んでいる。

 

=埼玉新聞2025年2月4日付け11面掲載=

 

サイト内の鴻巣高校の基本情報は→こちら

 

学校の特徴~学校からのメッセージ2024~

〝100 年の想い〟を継なぎ未来を拓く~鴻巣高校~ 本校は創立106年の伝統校で、普通科と商業科が併設されています。普通科は、基礎からの徹底指導で、多様な進路希望を実現します。商業科は、進学・就職双方に対応し、社会で通用する実践的な授業を実施しています。

カテゴリー

よく読まれている記事

最新の記事

TOP