高校生のプレゼン内容を講評する関係者=2日午後、深谷市役所(提供)
深谷市出身の実業家・渋沢栄一の思いを受け継ぎ、課題解決力を習得してもらおうと、深谷市は高校生対象のアントレプレナーシッププログラム「渋沢栄一翁の起業家精神に続け!深谷市をプロデュース」を開催した。
同プログラムは、渋沢が約500の企業設立に関わったことから、地元高校生がその精神に触れ、課題解決力や発想力を身につけ、将来の進路選択に役立ててほしいと、同市が初めて企画。アントレプレナーシップは、自分のアイデアや行動で新たな価値を生み出し、未来を切り開く力を養成する教育として、近年注目を集めている。
今回は1月12日、26日、2月2日のカリキュラムに高校生6人が参加。最終日はグループでプレゼン資料を作成後、市職員や学校関係者、地元経営者らに向け成果発表。「10代、20代の人が深谷に住み続けられるまちづくり」「若者が良い休日などを過ごせる商店街」をテーマに、緊張しながらも地域への思いを伝えた。
参加者は「今後の大学生活に生かせる内容で楽しかった」「3月にプレゼン大会があるため、緊張感あるリハーサルができた」と笑顔。市担当者は「新規事業で不安もあったが、開催できて安心した。今後も若い世代のために実施していきたい」と話した。
=埼玉新聞2025年2月24日付け11面掲載=
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