大切に育てた苗木を県職員に返還する皆野高校2年生=2月28日午前、皆野町大渕
5月25日に秩父ミューズパーク(秩父市と小鹿野町)で開催の「第75回全国植樹祭」で使用する苗木の返還式が2月28日、皆野町大渕の県立皆野高校で行われた。同校2年生28人が、2023年10月から大切に育てた苗木が県全国植樹祭推進課職員らに手渡された。
県は22年度から、植樹祭当日の記念植樹で植える苗木を、県内外の幼稚園、小中学校、特別支援学校など計165団体に配布し、育ててもらう「苗木のスクールステイ」事業を実施。昨年11月以降、苗木の回収作業を進め、この日の返還式で計約1200本全てを集め終えた。
イロハモミジなど3種の苗木を預かった皆野高校の生徒は、県秩父農林振興センター職員指導の下、毎日の水やりや、鉢交換などに取り組み、当初高さ15㌢ほどだった苗を1㍍ほどまで成長させた。
返還式に参加した同校2年吉田蒼太朗さん(17)は「苗木が成長していく喜びをみんなで共有でき、貴重な経験をさせてもらった」と話していた。
=埼玉新聞2025年3月1日付け14面掲載=
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