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全国高校柔道選手権 個人 団体 結果

【第1日・男女個人】

女子63㌔級 相場(埼玉栄)が3位

男子73㌔級 饒平名(埼玉栄)も3位

 柔道の第48回全国高校選手権第1日は27日、日本武道館で男女の個人戦5階級を行い、男子73㌔級で饒平名祥太、女子63㌔級の相場さつき(以上埼玉栄)が3位となった。準決勝で饒平名は福井大心(兵庫・報徳学園)に合わせ技で敗れ、相場は小松愛南(東京・修徳)に一本負けし、ともに決勝進出を逃した。
 男子66㌔級の今井大貴と同無差別級の岡本煌栄、女子52㌔級の小野京愛、同57㌔級の堀内碧(以上埼玉栄)はそれぞれベスト8に入った。
 最終日は28日、男女の団体戦を実施し、県勢は男女の埼玉栄と男子の大宮工が出場する。

 

残り18秒悔やむ

女子63㌔級準決勝 埼玉栄の相場さつき(左)が修徳の小松愛南に技を仕掛ける

 

 女子63㌔級の相場は準決勝で敗れ、決勝進出を逃した。小松の仕掛けた技に耐えたが、試合終了残り18秒で小外刈りを食らい一本負けした。「中学時代から戦ってきた相手。つり手がうまくいかず、相手の襟をつかめなかった」と悔やんだ。
 2回戦から登場し、2戦続けて僅差の勝利。準々決勝ではけさ固めで一本勝ちした。勢いづいて迎えた準決勝は中学時代から3度対戦し、未勝利の相手。受け身になって守勢に回り、足技を生かせなかった。
 秋田県から埼玉栄に入学し、来月には最上級生になる。今大会は家族が応援に駆け付けた。「敗因は最後のしぶとさが足りなかったこと。秋田から送り出してくれた家族に恩返しができていない。今度こそ勝つ」と精進を誓った。

 

持ち味出し切れず反省

男子73㌔級準決勝 埼玉栄の饒平名祥太(右)が報徳学園の福井大心に技を仕掛ける

 

 埼玉栄の饒平名が準決勝で涙をのんだ。ダイナミックかつ、相手を見ながら対応する柔道が持ち味だが、準決勝では鳴りを潜めた。「調子は良かった。集中力が切れてしまい、そこで隙を与えてしまった」と反省した。
 関東選抜大会を制した2歳上の兄・和貴さん(現日体大)を追い埼玉栄の門をたたいた。自身も昨夏の高校総体で16強、今大会は4強と、着実にステップアップしている。見据えるのは高校総体での優勝だ。
 そのためにも、技をかけ終えた後などに出る精神面の弱さを課題に挙げる。「気持ちを強く持てるよう、練習から妥協しないで最後までやり抜く」と決意の言葉を口にした。たくましさを増し、夏の頂点まで駆け上がるつもりだ。

 

反省も堂々8強
女子57㌔級・堀内

 準々決勝で敗れた女子57㌔級の堀内は反省の言葉が尽きなかった。「攻め切ることができず、気持ちも弱かった」と精神面弱さを露呈。それでも緊張感のある試合をこなして初出場で堂々とベスト8に入った。
 得意技は袖釣り込み腰。仕掛けるタイミングを見計らったが、うまく決まらなかった。「インターハイで優勝を目指す」と力を込めた。

 

得意技決まらず
女子52㌔級・小野

 女子52㌔級の小野は準々決勝で敗退。前回8強入りし、優勝を目標に定めたが手が届かなかった。攻め勝つ柔道で勝利を重ねるも準々決勝では影を潜めた。「力がなかった。相手を投げ切ることができなかった」と得意の内股が決まらなかった。
 2年連続のベスト8止まりとなり、「他に投げる技をつくっていかないと勝つことはできない」と飛躍を目指す。

 

夏へ雪辱誓う
男子66㌔級・今井

 男子66㌔級8強の今井は「組み手が甘かった」と敗れた一戦を悔んだ。組み手から自分のペースに持っていく柔道が通用しなかった。特に相四つ組み手を課題に挙げ、筋力面とともに日々の練習で改善を図る。
 1カ月前に右膝を負傷し、痛みはまだ残っていたが、全国で力を示した。「インターハイでは改善して万全な状態で絶対優勝する」と前を向いた。

 

自信付けて頂点へ
男子無差別級・岡本

 男子無差別級で準々決勝敗退の岡本は「力不足だった。受け切れるだろうと思ってしまった」と悔し涙をこらえた。集中が欠けたところを投げられ、頂点への道半ばで戦いを終えた。
 茨城県出身で「日本一になるため」に埼玉栄への進学を決めた。自らに足りないものは自信だと自覚する。「人一倍練習する」と心と技を磨き、日本一を目指していく。

 

【第2日・団体】

女子団体 埼玉栄7年ぶり3位

男子団体 埼玉栄V3逃す

大宮工業は1回戦敗退

 柔道の第48回全国高校選手権最終日は28日、日本武道館で男女の団体を行い、3人制の点取り戦で争われた女子の埼玉栄は準決勝で比叡山(滋賀)との接戦を0―1で落としたが準優勝した2019年以来、7年ぶりに3位に入った。
 5選手による点取り戦で行われた男子の埼玉栄は3回戦で東海大相模(神奈川)に0―2で敗れ、3連覇を逃した。1月の県高校選手権(埼玉栄は不出場)を制した大宮工は1回戦で東北(宮城)に0―3で屈した。

 

「夏につながる」健闘

女子団体準決勝 埼玉栄―比叡山 先鋒戦で埼玉栄の小野京愛(右)が比叡山の竹原萌菜を攻める

 

 女子の埼玉栄は準決勝で比叡山に惜敗。それでも7年ぶりに4強入りを果たし、選手たちは充実の大会を終えた。小林監督は「力不足な部分もあるが、みんなよく頑張ってくれた」と健闘した教え子たちをねぎらった。
 勝負強さを発揮して勝ち進み、準々決勝も勢いを持続させた。先鋒(せんぽう)の小野が開始18秒で得意の内股で一本勝ち。中堅の大森も1分以内に大外刈りを決めた。2選手の連続一本勝ちで試合を決めた。
 一転して準決勝は苦しい試合になった。先鋒の小野、中堅の大森が引き分け。勝負は大将の福田に託され
たが、僅差で敗れて悔し涙を流した。福田は「前の2人が粘って、引き分けでつないでくれた。責任を感じている」と言葉を詰まらせた。
 大森は「夏のインターハイにつながる結果になった」と結果を前向きに捉えた。前回は3回戦で敗退し、悔しさだけが残った。小林監督の指導の下、選手たちが成長。昨年4月に卒業生の富沢コーチが就任し、きめ細かい指導が生きた。
 高校3年時に全国高校総体個人57㌔級で優勝した富沢コーチを慕う選手たち。チームを引っ張った主将の小野は「小林監督と富沢コーチの存在が大きかった」と感謝した。目標の全国高校総体制覇へ向けて鍛錬し、技術向上を続けていく。

 

一瞬の油断に悔い

男子団体3回戦 埼玉栄―東海大相模 次鋒戦で埼玉栄の新井月堂(左)が東海大相模の大野凱吏に技を仕掛ける

 

 3連覇を狙った男子の埼玉栄は3回戦で敗退。一瞬の油断で相手に試合の流れを引き渡し、早すぎる幕引きだった。小林監督は「3連覇を目指していた。勝たせてあげたかった。一つのミスが出てしまった」と悔しさをにじませた。
 3回戦で先鋒(せんぽう)の饒平名が「隙を見せてしまった」と下を向いた。積極的に攻め、組み合いながら場外に出た。審判が試合を止めると自ら判断したが、試合は続行し、有効を奪われ敗戦。流れを止められず、次鋒の新井以降も勝利を挙げられなかった。
 大きな目標を視野に入れていただけに落胆も大きかった。主将の中山龍は「自分たちを追い込んで準備してきたが、相手に試合の流れを渡してしまった」とミスの怖さを再認識したが、ミスばかりを責めることなく、選手たちは前を向いた。

 

 

統合を控え感謝の一戦

 統合で来月に「大宮科学技術」に校名変更する大宮工。2年連続の出場となったが、前年に続き1回戦敗退となった。来月、他校に赴任する鯉渕監督は「持っている力を最大限に発揮してくれた。全国の舞台に連れてきてもらった」と感謝の一戦となった。
 試合は0―3の完敗。一人も勝利を挙げられず中堅の青柳は「自分がポイントゲッターだった。自覚が足りなかった」と振り返った。主将の野口は「相手が上だった。来年は勝つ」と新たにスタートする同校の歴史をつくるつもりだ。

 

=埼玉新聞2026年3月28日付け6面、29日付け9面掲載=

 

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