埼玉新聞社 高校受験ナビ

熊谷高VS千葉・佐倉高 あす長嶋さん一周忌で親善試合

伝説誕生 高校時代の「縁」で

 プロ野球巨人の終身名誉監督で、昨年6月3日に89歳で亡くなった長嶋茂雄さんの一周忌に合わせて、追悼親善試合が6日、千葉県佐倉市の長嶋茂雄記念岩名球場で行われる。長嶋さんの母校、同県立佐倉高校(旧佐倉第一高校)が、埼玉県立熊谷高校と現役野球部員同士の練習試合を実施。長嶋さんが高校時代、熊谷高との試合で公式戦唯一の本塁打を放った縁で招かれることになった。熊谷高の指導者や選手は、ミスタープロ野球の伝説誕生に一役買ったチームの誇りを胸に臨む。

野球部員に追悼親善試合の意義を話す富田大貴監督(右手前)=3日、熊谷市大原の県立熊谷高校

 

 長嶋さんは1953年、さいたま市大宮区の県営大宮公園球場で行われた全国高校野球選手権南関東大会1回戦で、熊谷高の投手福島郁夫さん(89)から本塁打を打った。試合は、熊谷高が4―1で佐倉第一高(当時)に勝利。長嶋さんは公式戦で初めて三塁手で出場し、「4番、サード、長嶋」が生まれた。
 自身も熊谷高OBで、野球部の岡村健二部長(58)に佐倉高側から追悼親善試合への協力要請があったのは3月ごろ。長嶋さんの華麗なプレーをテレビで見ていた岡村部長は、「太陽みたいな人だった。わが校に歴史と伝統がなければ、実現しなかったことだ」と意義をかみ締める。
 部員たちは、長嶋さんが巨人の監督を退いてから生まれた世代だ。3年生の里見駿主将(17)は「熊高との試合でホームランを打ったことは、長嶋さんが亡くなった時に知った」と言う。3年生の茂木陽人選手(17)は、長嶋さんと同じ三塁手。祖父が巨人ファンで、「佐倉高との試合が決まり、おじいちゃんが喜んでいた」とほほ笑む。練習試合ながら、多数の来場が予想されている。茂木選手は「長嶋さんみたいに見ている人が楽しんでくれるよう、明るくプレーしたい」ときっぱり。里見主将は「がむしゃらに戦うつもり」と意気込む。
 岡村部長と同じく熊谷高OBの富田大貴監督(32)は、福島さんから「頑張ってください」と激励されたという。自身もプロ野球入りを目指し、ルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズなどでプレーした経験を持つ富田監督は、「ミスターは野球を世に広めた人。野球人として、熊高生として恥ずかしくない姿を見せる」と誓った。

 

=埼玉新聞2026年6月5日付け13面掲載=

 

サイト内の熊谷高校の基本情報は→こちら

 

学校の特徴~学校からのメッセージ2025~

「質実剛健」「文武両道」「自由と自治」の精神を受け継いで130年、3万を超える卒業生は様々な分野で日本や世界のリーダーとして活躍。学力向上、進路希望の実現は言うに及ばず、先行き不透明な時代をたくましく生き抜くために不可欠な「人間力」の育成を目指す。活発な部活動、伝統ある学校行事を通して、心身ともに強靭でしなやかな生徒を育む。熊高ならではの彩り豊かな高校生活には、一生ものの友との出会いが待っている。

カテゴリー

よく読まれている記事

最新の記事

TOP