埼玉新聞社 高校受験ナビ

塾説レポート⑥ 県立熊谷高校

2026年6月12日配信

「あつい授業・あつい部活動・あつい学校行事」で育む人間力と進学力

131年の伝統を受け継ぐ男子校

 6月1日、熊谷高校で学習塾対象学校説明会が開催されました。

 創立131年を迎えた県内有数の伝統校である熊谷高校。説明会では、市川京校長と原口真理子教頭らにより教育理念や進学実績、学校生活の特色について紹介がありました。

 

 熊谷高校は「質実剛健」「文武両道」「自由と自治」を校訓に掲げる男子校です。進学校として高い進学実績を維持する一方で、生徒主体の学校行事や活発な部活動など、人間力の育成にも力を入れていることが強調されました。

 

◆創立131年の伝統校 社会のリーダーを育成

 はじめに、市川校長よりあいさつがありました。

 「熊谷高校は昨年創立130周年を迎え、今年で131年目となる歴史ある男子校です。『質実剛健』『文武両道』『自由と自治』の校訓のもと、高い学力と豊かな人間性を兼ね備えた人材の育成を目指しています」。

 市川校長は、「将来社会のリーダーとなる人材を育てるため、生徒一人一人の能力を最大限に引き出す教育に取り組んでいる」と説明。学業だけでなく、部活動や学校行事、課外活動など多様な経験を通して、目標に向かって努力する力や社会性を育んでいることを紹介しました。

 

◆現役合格率約8割 着実に伸ばす進学校

 続いて、原口教頭より学校概要説明がありました。

 進路については、ほぼ全ての生徒が大学進学を希望しており、国公立大学や難関私立大学への進学者を多数輩出しています。

 現役合格率は77.8%、同進学率は74.3%となっており、かつて「熊高は4年制」と言われた時代から大きく変化しました。現在では入学した生徒を3年間でしっかり育成し、多くの生徒が現役で進路希望を実現しています。

 令和8年度入試では、国公立大学に93名が合格、うち67名が現役であることが報告されました。また、医学部医学科への合格者を毎年輩出しているほか、8年度は東京大学への現役合格者も誕生しました。

 

 説明会では、入学時の学力と大学合格実績の関係を示す資料も紹介されました。原口教頭は「入学時の成績に関わらず、熊高で3年間学ぶことで大きく成長する生徒が多い」と説明し、「伸ばす熊高、伸びる熊高」を学校の特徴として挙げました。

 また、97大学から指定校推薦の募集があり、早慶上智やGMARCHからも推薦枠を得ています。

 

◆単位制と探究活動で多様な進路に対応

 熊谷高校では単位制を導入しており、生徒が進路や興味・関心に応じて科目を選択できる体制を整えています。

 授業は月曜日が50分7時間、火曜日から金曜日が50分6時間、さらに年間16回の土曜日授業を実施し、十分な授業時間を確保しています。

 数学などでは少人数指導を行い、生徒一人一人に応じたきめ細かな学習支援を実施しています。

 

 学習環境も充実しています。放課後は教室を自習スペースとして利用できるほか、独立した図書館棟を夜8時30分まで開放。部活動終了後も学習に取り組める環境が整っています。

 さらに、探究活動「熊高ゼミ」も特色の一つです。2年生全員がゼミに所属し、自ら設定したテーマについて調査・研究を行い、その成果を発表します。論理的思考力や課題解決能力、プレゼンテーション能力の育成につながる取り組みとなっています。

 

◆部活動加入率93%超 全国・関東大会でも活躍

 熊谷高校では「あつい部活動」を教育の柱の一つとして位置付けています。

 運動部19、文化部11、愛好会6が活動しており、今年度も93%を超える生徒が部活動や愛好会に所属しています。

 近年ではラグビー部が春の全国選抜大会に初出場したほか、ソフトテニス部や水泳部、書道部などが全国大会や全国総合文化祭へ出場。陸上部やスキー部も関東大会で活躍しています。

 一方で、定期考査前や入学直後の活動時間を調整するなど、学業との両立にも配慮しており、「文武両道」を実践しています。

 

◆40キロハイク、臨海学校、修学旅行 熊高ならではの学校行事

 熊谷高校のもう一つの特色が、「あつい学校行事」です。

 代表的な行事の一つが、今年で50回目を迎えた40キロハイクです。熊谷市から長瀞方面まで約40キロを歩き切る伝統行事で、「質実剛健」の精神を養うことを目的としています。

 1年生では、新潟県柏崎市で実施する臨海学校もあります。泳力別のグループに分かれて海での活動に挑戦し、仲間との絆を深めます。

 また、2年生の修学旅行は中国・関西方面への4泊5日の日程で実施されます。広島と京都以外の3日間は班ごとの自主行動となり、生徒たち自身が計画を立てて行動します。

 これらの学校行事は生徒実行委員会が中心となって企画・運営しており、「自由と自治」の校風を象徴する取り組みとなっています。

 

◆学校見学やSNSで熊高の魅力を発信

 熊谷高校には、熊谷市や深谷市、本庄市を中心とした地域から多くの生徒が入学しています。一方で、出身中学校は140校を超えており、広い地域から生徒が集まっていることも特徴です。

 同校では土曜授業実施日にキャンパスツアーを開催しており、施設見学や授業見学を行っています。実際の授業や生徒の様子を見ることができるため、中学生や保護者にとって貴重な機会となっています。

 また、ホームページは原則毎日更新されており、今年度からは学校公式Instagramも開設されました。学校生活や部活動の様子などが動画で発信されており、熊高の日常をより身近に感じることができます。

 

 131年の歴史を持つ伝統校でありながら、進学指導や探究活動、ICT活用など新しい教育にも積極的に取り組む熊谷高校。「あつい授業・あつい部活動・あつい学校行事」を通して、生徒の学力と人間力を育てる学校として、その存在感はさらに増していくでしょう。(文・梅野弘之)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

サイト内の熊谷高校の基本情報は→こちら

 

学校の特徴~学校からのメッセージ2026~

「質実剛健」「文武両道」「自由と自治」の精神を受け継いで130年、3万を超える卒業生は様々な分野で日本や世界のリーダーとして活躍。学力向上、進路希望の実現は言うに及ばず、先行き不透明な時代をたくましく生き抜くために不可欠な「人間力」の育成を目指す。活発な部活動、伝統ある学校行事を通して、心身ともに強靭でしなやかな生徒を育む。熊高ならではの彩り豊かな高校生活には、一生ものの友との出会いが待っている。

カテゴリー

よく読まれている記事

最新の記事

TOP