さいたま市の高校生が自治体の持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みを評価する「さいたまSDGs Youthプロジェクト」が始動し、21日に第1回のワークショップが大宮区内で開催された。SDGsの達成期限(2030年)が迫る中、ポストSDGsを見据え、若い世代の率直な意見や新しい発想を取り入れることが狙いだ。

委嘱状を手に意気込む高校生たち。前列中央は清水勇人市長と竹居秀子教育長=21日、さいたま市大宮区の大宮区役所
今回のプロジェクトでは、さいたま市のSDGsの取り組み状況を分析・評価し、成果や課題をまとめた報告書「自発的自治体レビュー(VLR)」を作成する。VLRへの高校生の参画は国内初で、来夏ごろに国連などの国際舞台で発表することを目指す。
24人の高校生から応募があり、書類選考と面接で8人が選ばれた。第1回ワークショップでは同市の清水勇人市長から委嘱状を受け取った後、各自が興味のあるテーマについて発表した。
市立浦和高校の斎藤里咲さん(15)は「つくる責任、つかう責任」を挙げ、2月にオーストラリアでホームステイをした際のことについて述べた。「シャワーの時間を制限されるという考えてもみなかった体験をして、資源は有限だと気付かされた」。分別や節水などに取り組んできたが、より大きなスケールで活動してみたいと参加を決めたという。
生徒たちは今後、ワークショップやインタビュー、文献調査などを実施し、来年3月末までにレポートを完成させる。竹居秀子教育長は「課題を深く見つめ、諦めずに考え抜くこと」と「学びを価値あることとして社会に示すこと」をミッションとして掲げ、「日常の視点を大切にしながら、仲間との対話で新たな価値を見つけて」と期待した。
市立大宮国際中等教育学校の由浅結依菜さん(16)は「同じ志を持つ人と関わり合うことで、より多くの人に影響を与えられる。私たちの視点でさいたま市を考えていきたい。とても楽しみです」と笑顔を見せた。
=埼玉新聞2025年6月24日付け10面掲載=
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