埼玉新聞社 高校受験ナビ

塾説レポート⑩ 県立久喜高校

2026年7月1日配信

「なでしこの心」と先進の学び

伝統を受け継ぎ、未来に進む女子校

 

 6月11日、県立久喜高校の教育関係者対象学校説明会に参加してきました。

 同校は1919年創立、100年を超える伝統ある女子校です。

 今回の学校説明会や授業見学を通して感じたのは、伝統を大切にしながらも、時代に合わせて学びを進化させている学校だということでした。

 

◆「なでしこの心」が育む自主・自立

 はじめに、上田誠治校長からあいさつがありました。

 この中で繰り返し話されていたのが、久喜高校の教育の中心にある「なでしこの心」です。

 「優しさ」「思いやり」「友情」「笑顔」「感謝」「絆」「挑戦」。

 この7つの心を大切にしながら、生徒一人一人が自主・自立の心を育み、自分らしく成長していくことを目指しているとのことでした。

 また、女子校だからこそ周囲を気にせずさまざまなことに挑戦でき、仲間と協力しながら人として成長できる環境があると話し、同校が大切にしている教育や学校の雰囲気について紹介されました。

 

◆一人一人の進路に寄り添うきめ細かな指導

 学校説明では、学校行事の紹介のほか、進路実績についても説明がありました。

 令和7年度は4年制大学への進学率が約63%となり、日本女子大学や学習院大学、日本大学、駒澤大学などへ進学しています。

 また、看護・医療系や保育などの進路を選ぶ生徒も多く、それに対応した講座が開講されているのも特徴です。

 一人一人の希望に合わせたきめ細かな進路指導が、こうした実績につながっていることが伝わってきました。

 

◆ICTが日常に溶け込む先進的な授業

 今回、最も印象に残ったのが授業見学です。

 伝統校であり女子校でもある久喜高校ですが、授業は非常に先進的でした。

 各教室には電子黒板とプロジェクターが整備され、生徒は一人一台のタブレットを使って授業を受けています。

 特に印象的だったのは、タブレットを資料閲覧だけでなく、ペンを使って直接書き込みながら活用していたことです。授業内容をその場で整理し、自分だけのノートを作り上げていく姿がとても自然で、ICTが日常の学習にしっかりと根付いていることを感じました。

 

 

◆文武両道を支える充実した部活動

 部活動も久喜高校の魅力の一つです。

 運動部・文化部ともに県大会や全国大会で活躍しています。

 運動部では山岳部のインターハイ出場をはじめ、バレーボール部やバスケットボール部の関東大会出場などがあり、文化部でも文芸部、箏曲部、書道部などが実績を残しています。

 学習だけでなく、自分の好きなことにも全力で取り組める環境が整っていると感じました。

 

◆「未来デザイン」で描く高校生活とその先

 久喜高校では、今年度から始まる新しい入試への不安を少しでも解消できるよう、受験生向けに「未来デザイン・ワークシート」を作成しました。

 このワークシートでは、「高校に入ること」を目的とするのではなく、「高校でどんな3年間を送り、将来どんな自分になりたいのか」を考えていきます。

 面接対策につながるだけでなく、受験勉強を人生のスタートと捉え、自分の未来を描くきっかけとなる取り組みであり、とても久喜高校らしい取り組みだと感じました。

 ICT教育を積極的に取り入れ、時代に合わせて学びを進化させている久喜高校。その根底にあるのは、創立以来受け継がれてきた「なでしこの心」です。

 伝統を守るだけではなく、新しい教育にも果敢に挑戦していく。その姿勢こそが、最大の魅力なのではないでしょうか。(文・根岸孝之)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

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学校の特徴~学校からのメッセージ2026~

創立100年の歴史と伝統を誇る女子校です。大正8年の開校以来、卒業生は2万8千人余。教育、医療、福祉、芸術等の分野で、人々の幸福や社会の発展に貢献する人材を多数輩出してきました。「困難にもくじけぬ何事にも頑張る心」と「思いやりや優しさを大事にする心」を「なでしこの心」と呼び、この心を大切に育て、21世紀の新しい時代をしなやかに力強く生きる力と豊かな心を育む教育に取り組んでいます。

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