
カードを使ってインドネシアのごみ分別を学ぶワークショップを開催する中ノ瀬寛明さん(中央)=24日、幸手市の幸手桜高校
国際協力機構(JICA)の海外協力隊員を務めた中ノ瀬寛明さん(35)が24日、幸手市の県立幸手桜高校(阿部浩校長、生徒数508人)で、3年生22人を対象に出前授業を行った。環境問題をテーマにインドネシアでの経験談を披露し、「物事の背景を知り、アクションを起こしてほしい」と呼びかけた。
国際理解・多文化共生をテーマに探求する世界文化史の授業の一環。地球規模の環境問題について生徒たちに自分事として考えてもらおうと、同校がJICAに講師を依頼して実現した。
中ノ瀬さんは大学卒業後に自転車チェーン店勤務を経て、小学生の頃から関心を寄せていた国際協力の道に進むため海外協力隊員に。2017年から2年間、インドネシアで環境教育に取り組み、現在は開発コンサルタント会社に勤めている。
この日はインドネシアの正装「バティック」姿で授業に臨んだ。イベント後にごみが散乱した道路や砂浜に打ち上げられた無数のペットボトルなどを、インドネシアで撮影した写真や動画で紹介。日本と比べ、ごみ処理が遅れている理由の一つとして経済的事情があることを付け加えた。
リサイクル運動についても説明し、生徒たちとカードを使ってインドネシアのごみ分別を学ぶワークショップも開催。最後に「環境問題の背景を考え、日常生活でできることを実践し、周りの人にも伝えてほしい」と求めた。
参加した清水慶雅さん(17)は「インドネシアの最終処分場がごみの山になっていて驚いた。ごみを減らすため分別を徹底したい」と語り、加藤美咲さん(17)も「きれいな環境を維持するため、ポイ捨てをしないように呼びかけたい」と話していた。
=埼玉新聞2026年6月30日付け8面掲載=
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