2026年7月8日配信
かざさん花の冠を、出る杭は打たれない
個性を認め合い、伸ばす。安心して学べる熊女の魅力

6月22日、県立熊谷女子高校で、教育関係者(学習塾)対象の学校説明会が開催されました。これまで中学生向け説明会と同時に行われたことはありますが、教育関係者向けに単独で実施されたのは今回が初めてです。
当日は、学校概要や教育理念、近年の進路実績、キャリア教育、さらに令和9年度入試に向けた選抜実施内容と変更点について説明が行われました。女子校ならではの伸び伸びとした雰囲気、全員に居場所と活躍の機会がある文化、そして「最後まで諦めずに熊女を目指してほしい」という学校からの力強いメッセージが伝わる説明会でした。
◆「3ばる」に表れる、全員が活躍できる学校文化
はじめに、今年度着任した関根憲夫校長よりあいさつがありました。居住地や通学手段など、データに基づいた地域特性の説明に続き、熊谷女子高校の特長として「3ばる」、自主自律の伝統、生徒の伸びしろ、令和9年度入試に込めたメッセージの4点が紹介されました。
「3ばる」とは、勉学・部活動・学校行事の3つを全員が頑張る文化のことです。熊谷女子高校では、どれか一つに偏るのではなく、さまざまな場面で生徒が力を発揮します。そのため、全員に活躍の場があり、自分らしく過ごせる居場所があることが大きな魅力です。
また、自主自律の伝統も同校らしさの一つです。全員が委員会に所属し、活動を通じて先輩から後輩へと学校文化が受け継がれています。卒業後も委員会での経験が共通の話題になるほど、生徒一人一人の学校生活に深く根付いています。
◆3年間で伸ばす「授業力の熊女」
関根校長は、熊谷女子高校の生徒には「伸びしろ」があると語りました。高校受験で燃え尽きるのではなく、入学後の3年間で大きく力を伸ばしていく学校であるということです。
配布資料では、入学時の成績分布と進学先の関係が示されました。入学時の成績にかかわらず、3年間の学びを通して国公立大学や難関私立大学へ進学している生徒がいることが分かります。まさに「授業力の熊女」として、生徒を伸ばす学校であることが伝わりました。

◆令和9年度入試に向けたメッセージ
令和9年度入試については、学力検査の傾斜配点と面接試験について説明がありました。傾斜配点は国語・数学・英語が対象となり、大学入試でも重要な主要教科です。進学校として、高校受験の段階からこの3教科を意識して学んでほしいという、熊谷女子高校からのメッセージでもあります。
苦手教科があっても、国語・数学・英語のうち一つでも得意科目があれば、その強みを生かせる設計です。また、学力検査を重視しているため、調査書の評定に不安がある受験生にとっても、総合得点で勝負できる可能性があります。
面接の実施方法は集団面接で、質問は2つから3つの予定です。過去に取り組んできたこと、現在頑張っていること、熊女に入学したら取り組みたいことを、自分の言葉で伝えることが大切だと説明がありました。面接の点数で大きな差はつきにくいと予想されるため、必要以上に不安にならず、学力検査に向けた準備を大切にしてほしいとのことでした。
関根校長は「熊女のファンになってほしい」と語りました。学校選びを安易に妥協せず、最後まで努力して熊谷女子高校を目指してほしい。選抜実施内容からも、そのような学校の願いが伝わってきます。
◆個別最適な学びと協働的な学びを実現
続いて、星野静子教頭から学校概要や進路実績について説明がありました。熊谷女子高校は明治44年創立、115年を超える歴史と伝統を持つ、県北を代表する進学校です。卒業生は約4万人に上り、現在も地域から信頼される学校として、新しい時代のリーダーとなる人材の育成を目指しています。
授業は「真剣勝負」と位置付けられ、週34時間を確保しています。さらに、iPadを活用し、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を実現しています。生徒はiPadを通して自分の学習を管理し、自ら学びをプロデュースする中で、マネジメント力も身に付けていきます。多様化する大学入試に対応する上でも、こうした力は大きな意味を持ちます。
◆基礎力から応用力、そして受験力へ、段階的に伸ばす教育課程
教育課程は、3年間を通して段階的に力を伸ばす設計です。1年生では土台となる「基礎力」を養い、2年生では文型・理型に分かれて「応用力」を伸ばします。3年生ではさらに文型・文理型・理型に分かれ、実践的な「受験力」を身に付けます。
希望する進路に応じて、きめ細かく学べる環境が整っていることも、進学校としての大きな強みです。
◆3人に1人が国公立大・難関私大へ
進学実績についても詳しい説明がありました。国公立大学の現役合格者数は64名で、埼玉大学や群馬大学への進学者が多く見られます。また、難関私立大学の現役合格者数は117名です。
現役進学率は89.8%。およそ3人に1人が、国公立大学、早慶上理、GMARCHへ進学しています。また、指定校推薦も充実しており、国内150大学以上、1,000名以上の枠があります。海外大学の推薦枠を持っている点も特徴で、ハンガリーの国立大学医学部、マレーシアの名門大学、台湾の大学など、海外への進路の可能性も広がっています。
一方で、同校では「本当に行きたい大学・学部」を貫く方針を大切にしています。約7割の生徒が一般選抜で大学に進学しており、第一志望を最後まで追い続ける生徒が多いことも印象的です。
◆校内見学で感じた、学びを支える環境

全体説明の後には、校内見学が行われました。授業、食堂、専用自習室、廊下の自習スペース、図書館などを見学しました。
授業では、生徒全員がiPadを活用しながら学んでいる様子が見られました。図書館では、学習に役立つ新書や、生徒の関心に寄り添った本が選定されており、学びへの意欲を高める工夫が感じられました。修学旅行や日本史・世界史に関する展示もあり、日常の中に学びを広げる環境が整っています。
文化祭「鈴懸祭」は、7月11日(土)、12日(日)に開催されます。小・中学生と保護者の方は、招待チケットなしで参加できます。
「かざさん花の冠を」という校歌の一節、そして「出る杭は打たれない」という校風に象徴されるように、熊谷女子高校には、個性を認め合い、伸ばしていく安心感があります。中学生と保護者の皆さんには、ぜひ一度足を運び、その雰囲気を肌で感じてほしい学校です。 (文 山本直登)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
サイト内の熊谷女子高校の基本情報は→こちら
学校の特徴 ~学校からのメッセージ2026~
熊女のICT・DXを活用した授業では個に応じた学びやプレゼンテーション、意見交換などを通じてより深く、多角的に学ぶことができます。生徒主体の学校行事、部活動により生徒の自主性を育てます。
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